「自分で考える人が成功する」
中谷 彰宏 著
なんと驚くことに1000冊を超えるビジネス本を出版されている中谷彰宏さん。
その圧倒的な量に感銘して、一時期「全部の本を読む!」と意気込んでいたこともあるてかてんですが、私が本を読むスピードよりも中谷さんが新しい本を発売するスピードのほうが早く、どんどん差をつけられていました(笑)
最近はあまり中谷さんの本を読んでいなかったので、久しぶりに手に取ってみた1冊です。
この本をきっかけに、「中谷ブーム」が再来する予感。
今回は、「自分で考える人が成功する」より、5つの気になったトピックについてまとめています。
それぞれにつながりがあるわけではないので、1トピックごとに読みきれる感じで書いていますので、気になるトピックだけ読んでいただいても面白いかもしれません。
それでは、今回のトピックはこちら!
「教育」と「学習」の違い。ビジネスマンは「学習」せよ
教育は学生の頃に学校で学んでいたもので、人に決められたことを教えてもらって学ぶもの。
そして学習とは、自分が学びたいこと、興味のあることを自ら進んで学ぶこと。
中谷さんは、教育と学習を明確に区別しています。
先生が期待する人間、親が期待する人間、いわゆるわくにはまったいい子になるためのものが「教育」です。
これまで学校でやってきた教育は、犯人を最初から教えるようなものです。
「自分で考える人が成功する」より引用しています。
教育ではみんなに平等に決まった答えを教えていきます。
だから、「これはこういうものなのだ」と覚えていく作業がメインになる。
そういった受け身の学びが合っている人もいれば、それだけではつまらない!と他のこともどんどん学ぼうとする人に分かれていきます。
教育は知識の基本となることを教わるもので、必要不可欠なものですが、社会人になっても教育を受けるつもりでいては成長できません。
社会人になってからは、自分で学びたいことを見つけてきて学習すること。
それができなければ、どんどん置いていかれてしまいます。
「これは上司にも先輩にも教えてもらっていないから、わからない」
こんなことを平気で言う人がいますが、とんでもなく恥ずかしいことです。
わからないことがあるなら、わかる人に聞いたり、見て盗んだり、自ら進んで試してみて学ぶべきです。
いつまでも「教えてもらう」という人に頼ったスタンスではなく、自分から興味のあることや学ぶべきことを見つけて成長していきましょう。
読書家が「本って面白い!」と思う瞬間
読書を楽しむ人にとって、「同じ趣味を持つ、本が好きな人」は非常に大切な存在です。
他の人が、どんな気持ちで本を読んだり選んだりしているのか、とても気になりますよね。
本の読み方も人それぞれで、同じ本を読んでも感じるところは全然違うから面白い。
これまで1000冊もの本を「書いてきた」中谷さんですから、それこそ読んだ本は恐ろしい数になっていると思います。
そんな中谷さんが「本って面白い!」と思う瞬間は気になります。
本を書いている人と本を読んでいる人との気持ちがピタッと一致する瞬間があるのです。これが面白い。それに刺激されて、「それなら、こんなこともある」と、次々に思い出せるのです。本に書いていないことまでもです。これがアイデアがわいてくるということです。
「自分で考える人が成功する」より引用しています。
なるほどなるほど。
これはたくさんの本を読んでいく中で経験がありますから、とても頷けます(笑)
本を読んでいると、その本の内容と自分の考えや経験を照らし合わせながら理解していくものですが、
「あ、ここに書いていることは経験がある!」
とか、
「この文章、まさに今の自分の悩みにピッタリだ」
みたいな瞬間ってあるんです。
本を書いている人の気持ちが理解できて、共感できた時、
「あー、この本は面白いな」
と心から感じられるのですね。
どんな文章が自分の心に響くからわからないから、どんな本でも読んでみたいと思います。
好きな本ばかりを選んで読むことも楽しいですが、こういう本はあまり読んでいないなと思う本も、もしかしたら自分の心を惹きつける文章が隠れているかもしれません。
やっぱり、読書は素敵だなーと感じましたね。
自分から学べるようになることで、仕事力が上がる
先ほどの「教育と学習」の内容とも若干重複するのですが、「自分から学ぶ」という姿勢はとても重要な考え方です。
サラリーマンでも、「それは教えてもらってないから仕方ない」と開き直る人がいます。これは、「仕方がない」ことではないのです。世の中には、教えてくれないことがいっぱいあるのです。教えてくれないけど、学ばなければならないことです。
「自分で考える人が成功する」より引用しています。
この引用文にもあるように、何もかも手取り足取り教えてもらえると思ったら大間違い。
仕事で必要な知識や技術だって、教えてもらえないことはたくさんあります。
そして、教えてもらっていないのに「そんなこともわからないの?」とか「まだ未熟なので・・・」と評価してもらえないこともある。
それが「社会で働く」ということです。
教えてもらうことはないけれど、自分でこの知識が必要だと思えば自ら学びます。
「そんなこともわからないの?」と言われたら、同僚に聞いてでもすぐに学びます。
もちろん、自分より年下の社員や後輩社員が相手であっても、知らないことは恥ずかしがらず聞いて学びます。
妙なプライドは、自分自身の成長を妨げる邪魔者にしかなりません。
知らないことが周囲に知られることが問題なのではなくて、そもそも知らないまま仕事をしていることが問題です。
日々、知らないことや新しいことに出会うはずですから、毎日何かを学び続けるくらいの姿勢がなければ、この情報過多の時代では取り残されてしまいます。
そうやって自分から学んでいけるようになれば、仕事力が上がっていくのです。
今日学んだことは、必ず今日実行することで身になっていく
今日、読んだことを、今日、実行する。
「自分で考える人が成功する」より引用しています。
とってもシンプルな引用ですね。
もうその言葉の通り、「今日学んだことは、今日から実行する」ということ。
これだけです(笑)
せっかく本を読んで勉強したり、会社で何か大切なことを学んだとしても、それを習慣にして人生に生かしていかなければ意味がありません。
しかし、いいこと学んだなーと思いながらも、その日のうちから早速行動に移す人は少数派ではないでしょうか?
そして、何を学んだのかわからなくなって、徐々に学びが無意味になってしまいます。
それを防ぐためにも、「今日学んだことは今日実行」が大切なんですね。
てかてんも、良いことを学んだらそれをすぐ実行するように心掛けています。
それでも、どうしても活用する場面がなくて行動に移せないことも多々あります。
そんな時は、大切な学びを手帳に書き留めるとか、ブログに書いてまとめるとかで対応しています。
何もしなかった!という事態に陥らないよう、どんな形であれアウトプットするようにしておけば、行動はできなかったとしても頭に残すことができる。
ブログでも手帳でも、読み返すことによって機会を逃さず実行できるということですね。
1000冊以上の本を書く中谷さんの読書への考え方
この記事でも何回か書いていますが、1000冊もの本を書き上げている中谷さん。
その中谷さんの読書からは、同じ読書好きとして学ぶことがたくさんあります。
そこでこんな一文を引用。
私は大学生の時から、ほとんど全財産を本につぎ込んでいて、本のためだったら、何をしてお金を稼いでもいいと思っています。
「自分で考える人が成功する」より引用しています。
本当に本が好きなんだなと思わされる一文ですよね。
本のためにお金を使うことが最優先で、何を犠牲にしても惜しくないくらい本が好きなんです。
てかてんも、大学生の頃はあまりお金がありませんでしたが、そんな時でもお金を惜しまず本を買っていたことを思い出します。
だからこそ、ものすごく共感できました。
と言いつつも、お金が本当になかったので中古本を100円で買いあさって・・・みたいなことはよくありました(笑)
そんな時期に出会った本で、今でも読み続けている本もあるから不思議です。
新しい本を買えばそれだけ新しい情報は手に入りますが、お金をかけて新刊を買ったから勉強になるとは限らないということですね。
古い情報でも、自分のためになるもの必ずあります。
読書が好きだからこそ、お金をたくさんかけてでも色々な本を読みたい!となりますし、読みたいと思っている内にしっかり読んでおくべきだとも思います。
終わりに
久しぶりに中谷さんの本を読みました。
中谷さんの本は、1つのトピックが2〜3ページ程度で簡単にまとめられているから読みやすい。
そして、書いてある文章も例題が多く、改行も多く取られていてスムーズに読み進めていけるところも好きなところです。
シンプルだからこそ、たくさん読めるしスピーディに読める。
読書を始めた当初からお世話になっている中谷さんの本ですが、1000冊以上も数があるので、これからもどんどん読んでいきたいと思います。
これまで読んだのは、まだ30冊足らずなので全然追いついていませんが、今年は頑張って中谷本を読んでいきます。
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