【書評】「Fコース」(山田悠介)フルダイブVRゲーム作品の第二弾!

 

 

Fコース (幻冬舎文庫)

 

 

「Fコース」

 

山田 悠介 著

 

 

山田悠介さんの文庫書き下ろしシリーズ第二弾は、前作「Aコース」と同じ世界で描かれている「Fコース」。

 

Aコース」と同じく、VR(ヴァーチャル・リアリティ)の世界でゲームを楽しむことができるというもので、すべての感覚がVRに入り込む「フルダイブ」の状態でミッションをクリアしていくという設定。

 

近い将来、こんなフルダイブ方式のVRが開発されて、ワクワクするようなゲームが楽しめたらいいなぁ・・・と思わせてくれる1冊です。

 

168ページとボリュームも少ない方なので、さっと読みたい人にもお勧めできます。

Aコース」と合わせて、これから熱くなるこの時期に一読してみてはいかがでしょうか?

 

それでは、書評に移っていきたいと思います。

 

 

今回のトピックはこちら!

 

 


  • 「Fコース」のあらすじ

  • VRで普段できないことを体験できるゲーム
  • 前作「Aコース」もご紹介します
  • 終わりに
  •  

     

     

     

     

    「Fコース」のあらすじ

     

    高校生の智里は、友人4人と仮想現実世界に入り込める「バーチャワールド」というゲームを楽しんでいた。

    映像だけでなく、感覚や意識までもがゲームの中に入り込み、非現実世界が楽しめる「バーチャワールド」にはまっていた。

     

    ある日、4人で新作のゲーム「Fコース」にチャレンジすることになった。

    「Fコース」は深夜の美術館に侵入し、警備員の視野を掻い潜って芸術家「バッジス」の名画を盗んで脱出するというミッション。

    60分で爆発する時限爆弾がセッティングされている設定で、60分を過ぎるか警備員に見つかるとゲームオーバーになってしまう。

     

    これまでに楽しんでいた「Aコース」とは異なり、見つかってはいけないというスリルが4人を恐怖と楽しさが入り混じった不思議な感覚へ誘う。

     

    ミッションを達成した先に4人を待つ展開とは・・・

     

     

     

    VRで普段できないことを体験できるゲーム

     

     

    普通では体験できないことが、VRゲームで瞬時に楽しめるようになれば、素敵だと思いませんか?

     

    今すぐに海外旅行に行ったような体験ができるとすれば、旅行好きの人にはたまらないサービスになりそうです。

    もちろん、現実世界でちゃんと旅行に行った方が楽しいと思うので、現実の旅行とVR体験はどちらもバランス良く使うべきだと思いますが。

    時間とお金に縛られて、本当は行きたいところがたくさんあるのに行けない・・・なんて悩みにはもってこいかもしれませんね。

     

    旅行だけに限らず、他のことにも利用できそうですよね。

    例えば、これから仕事を決めるという就職活動の段階で、実際に様々な仕事を疑似体験できるVRがあればどうでしょうか。

    就職してしまってから「こんなはずじゃなかった」となるケースも少なくなるだろうし、本来興味を持つこともなかった職業に出会えるかもしれません。

     

    VR技術が発展すれば、そんな面白いことが期待できます。

    まだまだ現在のVRでは難しいですが、これからどんな進化をしていくのか楽しみなところですね。

     

     

     

    前作「Aコース」もご紹介します

     

     

    この「Fコース」は、山田悠介さんの書き下ろし小説の前作「Aコース」の続編作品となっております。

    Aコース」では、「Fコース」の登場人物とは異なるメンバーで「バーチャワールドのAコース」を舞台にストーリーが展開されます。

     

    制限時間以内にゲーム世界から脱出するという設定は同じですが、美術品を盗み出すのではなく銃を持って敵と戦いながらミッションをこなすという設定で、また違ったハラハラ感を味わえます。

     

    Aコース」についても書評を書いているので、よろしければ以下のリンクからお読みください。

     

    tekaten.hatenablog.jp

     

     

     

    終わりに

     

     

    やっぱり、山田悠介さんのゲームを舞台にした作品は面白いですねー。

    まだまだ読んだことがない作品もたくさんありますし、その中にもゲームを舞台にした作品があるかもしれないので、チェックしてみたいと思います。

     

    ゲームは、子供の頃にかなり熱中していた記憶があるので、今でもその頃の感覚が残っているのでしょうか。

    面白さ5割増しくらいの感覚で作品が楽しめている気がします。

     

    小説は、設定やキャラクターの姿がしっかり理解できると面白さが急変します。

    反対に、難しい設定でキャラクターの性格なんかもあまりつかめないままだと、優れた作品でもあまり楽しめなかったりするんですよね。

    その点、ゲームというとっつきやすい内容で、すぐに作品にのめりこめるというところが良さなのでしょうね。

     

    168ページでもサッと内容に入り込めて、「もうおしまいか」と名残惜しさもあった

    「Fコース」おすすめです!

     

     

     

    山田悠介さんが書いたゲームを舞台にした作品を、過去に書評したものがあるのでよろしければご一読ください。

     

    tekaten.hatenablog.jp

     

     

     

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