勉強に関する連載最終回(第6弾)は、私がこれまでに読んできた「勉強に関する本」の中から、厳選してオススメのものをまとめた記事にしようと思います。
その本の中には、この連載に書いてきたこともいくつか登場するかもしれませんが、それは私がその本から影響を受けて今の勉強スタイルとなった結果です。
数年前の本も含まれていますが、勉強のノウハウというものは「新しいものが素晴らしい」というわけでもありません。
もちろん、スマホなどの最新機器を活用した勉強法であれば最新情報の方が良いのですが、古くからたくさんの人に使われてきた勉強法の中にこそ、「真理」のようなものがあるのかもしれません。
それでは、これまでの連載記事リンクを以下に示し、「勉強に関するおすすめ本をまとめてみました」の本題に入っていこうと思います。
「勉強」に関する連載の過去記事はこちら。
第1弾 「勉強」について連載してみようと思います
第2弾 「学生の勉強は人生の基盤になる重要な勉強である」
第3弾 「社会人になってから、どんなことを学べば良い?」
第4弾 自分のブランドを確立したければ、勉強するしかない
第5弾 「結果を出す為の、おすすめ勉強法をまとめてみました
今回のトピックはこちら。
「1日30分を続けなさい! 〜人生勝利の勉強法55〜」 古市 幸雄 著作
「勉強の結果は机に向かう前に決まる」 池田 潤 著作
終わりに
「1日30分を続けなさい! 〜人生勝利の勉強法55〜」 古市 幸雄 著作
(1日30分を続けなさい!文庫版)
(1日30分を続けなさい!ハードカバー)
まず最初の一冊は、「1日30分を続けなさい」という本で、古市幸雄さんが書かれた本です。
この本は、まだ私が本を読み始めたばかりの頃に手に取った本で、強烈なインパクトを受けた記憶が鮮明に残っています。
そして、今でもここに書かれたノウハウを駆使して、様々な勉強に取り組めていることからも、本当におすすめすべき一冊であると感じます。
内容としては、タイトルにある通り、
「1日30分でもいいから、勉強をコツコツ続けていく習慣を身につけなさい」
ということがテーマになっています。
コツコツ積み重ねていけば、散りも積もれば山となるといいますか、必ず勉強の成果に現れる日が来るということですね。
この1日30分という時間が実はかなり大きな時間であることを計算しています。
例えば1ヶ月の間、1日30分を続けることができたとしましょう。
30分 × 30日 = 900分 = 15時間
となりますよね。
人間は、24時間の中8時間くらいは寝ているものだと考えると、この15時間という勉強時間は、人間が1日のうちに起きて行動している時間と同じくらいだと言えるわけです。
つまり、1ヶ月間1日30分を続ければ、丸一日勉強に費やしたことにもなります。
言い換えてみれば、これまで無駄にしていた30分を勉強に回しただけで、1ヶ月あたり1日多く生きたような感覚になるわけです。
このように考えてみれば、1日30分がどんなに大切であるかわかっていただけると思います。
「1日30分を続けなさい」の中では、このように1日30分を続けることがいかに大切であるか、そしてどうやって1日30分を続けるのか?という具体的な行動の方法なども詳しくまとめてくださっています。
第5弾でもまとめた「ながら勉強法」や「音声学習法」のようなものも記載されているので、「1日30分を続けなさい」に書かれている勉強法の中で、ご自身に合うものを選んで試してみても良いと思います。
また、古市さんはかなり厳しい言葉でやる気をかき立ててくれます。
このようなビジネス本は、どちらかというと読者に寄り添う形で読みやすく記載されていることが多いですが、古市さんは甘さより厳しさを表現してくれています。
冒頭でも、
「勉強の方法やノウハウを集め続けるコレクターになるのはもうやめましょう。そんな理想的な勉強法などないことに、気がつかなければなりません。勉強は、やるしかない」
というニュアンスのことを書かれています。
そうした真理をドンッと冒頭に書いて、そこからコツコツやる大切さを説いているところにも、かなりインパクトを感じます。
まずはやる気をかき立ててほしい、勉強のやり方・やる意味が知りたいという人にはぴったりな一冊です。
大和書房
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マガジンハウス
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「レバレッジ勉強法」 本田 直之 著作
2冊目は、レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長の本田さんが書いた、「レバレッジ勉強法」のご紹介です。
レバレッジとは、
「テコの原理のように、1の労力で何倍かの結果を生み出すこと」
を意味しています。
本田さんは、勉強のみならず人生で行う行動全てにレバレッジをかけて効率的に物事を行おうとしている方で、この本もその活動の一部です。
表現としてわかりづらいところはありますが、これまで1の勉強で1の結果しか出ていなかったとしてもレバレッジをかければ1の勉強で2とか3とかの知識を得られると思っていただけるとよいでしょう。
ようは、そういった効率の良い勉強を心がけていこうということをテーマにした一冊です。
例をもとにしてみていきましょう。
今回の「勉強に関する連載」でも触れてきたことですが、本田さんのレバレッジ勉強法では「時間を無駄なく活用すること」や「同時進行で時間を活用すること」によってレバレッジをかけていこうとする記載が多いです。
レバレッジ勉強法の中で登場する、「ビジネス本を読む」という勉強に焦点を当てて例を出します。
本田さんはかなりの量のビジネス本を読まれる方です。
自身の会社を経営しながら、どうやってビジネス本を読んでいるのか。
それは、「いついかなる時も本を複数持ち歩いている」というところがポイントです。
カバンに数冊忍ばせ、移動する車にも車用として1冊は置いているのだそう。
リビングに1冊、トイレに1冊、ベッドルームに1冊、お風呂に1冊・・・といった具合で、その場その場に別々の本を常に置いておくようにしているそうです。
こうすると、カバンを忘れてしまっても、今自分が活動する範囲内に必ず本が一冊以上ある状態が作り出せます。
そして、リビングであれば「テレビ番組のCMの時間」、トイレなら「座っている時間」、ベッドルームなら「就寝前のリラックスタイム」、お風呂なら「湯船に浸かっている時間」というように、ほんのわずかな時間でも文字を追っているのです。
こうしてわずかな時間を積み上げていくと、わざわざ読書のために時間を割かなくても自然とたくさんの本を読み進めていくことが可能になるということですね。
お風呂で本を読むと、風呂場の蒸気で本がシワシワになってしまうのですが、それでも本田さんは、
「本を読まずに置いておくより、シワシワになっても読んだ方が絶対良い。本はボロボロにしてでも、読まなければ何も意味はない」
とおっしゃっています。
この言葉はまさに!という感じで、読書が好きな人ほど本を大切に使用したくなるところですが、そもそも読むために購入した本を読まずに大切に保管するのは本末転倒。
どうしても綺麗な状態に戻したければ、また購入すれば良いので、まずはいかにして読むかを考えさせられました。
「勉強の結果は机に向かう前に決まる」 池田 潤 著作
勉強の結果は「机に向かう前」に決まる。
え?勉強した内容とか、勉強するやり方とか効率とかが結果を決めるのでは?
そんな風に考えてこの本を購入しました。
この本の中で池田さんが訴えているのは、
「勉強する内容とかやり方にこだわりすぎて、そもそも勉強する時間を無駄にしている」
ということだと受け取りました。
よし、勉強しよう!と思った時、
「まず何から勉強しようかな?」
とか
「勉強するために机とかリビングを軽く片付けておくか」
と、勉強に関係ないことまで考えてしまい、結局掃除はものすごくはかどったけれど、勉強はしなかった、なんてことは誰しも経験があることではないでしょうか。
こういう「勉強するために机に向かうまで」に焦点を当てたのがこの本の内容になります。
机に向かうまえに、「目標を明確に」しておき、その目標に向かって「何をどのくらい勉強しなければならないか」を決めます。
こうしておけば、今日は何を勉強しようか?と考えることなく、今日はこれをこのくらいやらなければ!という思考になります。
さらに言えば、昨日勉強を終えた時、そのままノートやテキスト、筆記用具を机にばらまいたままにしておくこともポイントなのだそう。
また次の日に勉強道具を準備して、どこまでやってたっけ?とテキストとノートをパラパラめくっている時間がもったいなく、それをするのが嫌で勉強しない可能性もあります。
そもそも勉強すること自体が楽しいことではないはずなので、勉強を始めるまでの「心理的ハードル」は限りなく低い状態を作っておくことが大切です。
机に向かうだけで勉強できる環境が整っており、勉強する内容も量も明確であれば、心理的ハードルはほぼない状態なので、スムーズに勉強に取りかかることができるようになります。
勉強する心構えや前段取りとして、ここは習慣化しておきたいところです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ここまで6回にわたって、連続で「勉強に関する連載記事」をまとめてきました。
一定期間にわたって同じテーマで記事を書いてきたことがなかったので、ここまで1つのテーマを掘り下げて考えたこともありませんでした。
しかし、やはり短期間に1つのテーマを掘り下げて考えると、いろいろなことに気がつきました。
例えば、私は本当に読者の皆様にお伝えしたい勉強法は、数年前から実践してきたことであり、 やっぱりこの勉強法は間違えていなかったなーと感じたこと。
また、勉強という行動に対する考え方が、以前と比べて変化していたこと。
どちらかといえば、生きることや働くことに重点を置いて、「勉強」というものを考えていたんだなーと自分なりに見直すきっかけにもなりました。
勉強は一生かけて取り組むものですから、折に触れて自身の勉強を棚卸し、考察する時間も大切だなとしみじみ感じた連載でした。
ここまでお読みいただきまして、本当にありがとうございます。
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