「手帳を作れば、人生が変わる!」
しもやんランド代表取締役社長
下川 浩二 (しもやん) 著 読了。
凡人だったしもやんが、試行錯誤の結果「凡人のための手帳作成方法」を編み出し、なんと会社まで立ち上げてしまった。
とても面白い人生を歩んでいるなと思い、手に取らせていただきました。
早速ですが、冒頭の引用から「手帳を作れば、人生が変わる!」のイメージを掴んでいただきたいと思います。
実際、手帳の世界は奥が深く様々な手帳があります。
人の人生、100人いれば100通り。
手帳もまたこれと同じです。
もうそろそろ気づく頃です。無いんです。自分にぴったりの手帳なんて。
ご安心ください。話はここからです。従来の「手帳に自分を合わす」時代ではなく、「自分に手帳を合わす」時代がやってきたのです。
これをカスタマイズ手帳と言います。
( 「手帳を作れば、人生が変わる!」 p3 より引用 )
私もこれまでたくさんの手帳を購入し、毎年毎年違う手帳を使っていたのですが、どうにもしっくりくるものがないなと思っていました。
以下の書評でも触れておりますが、数年前から「システム手帳」(ある程度自分好みにカスタマイズできる手帳)を活用しておりましたが、しもやんはそこからさらに「自分だけのカスタマイズを!」と声を上げているのですね。
システム手帳の活用と、自分だけのカスタマイズを学ぶのにぴったりな一冊です。
それでは、今回のトピックはこちら。
サクセスデイリーシートを作って、毎日記録を継続する
プレゼントシートを作って、知人に渡すプレゼントをメモしよう
最終的には独自にシートを作ってカスタマイズし続ける
終わりに
サクセスデイリーシートを作って、毎日記録を継続する
サクセスデイリーシートとは、「成功するために毎日記録していくシート」のことで、しもやんさんが作成したものです。
一般的なデイリーシートは、以下のような項目があります。
・ その日のタイムテーブル
・ 目標やタスクリスト(やることリスト)
・ 本日の日記(3行程度)
大体のデイリーシートは、これくらいしか記載する項目がありません。
基本的には、毎日記録していくシートですから、その日の予定がわかり、やらなければならないこと、当日の振り返りができるものであれば十分な気がします。
まずはこの基本的な「デイリーシート」を頭に入れておいてください。
続いては、しもやんさんの「サクセスデイリーシート」
長年の試行錯誤の後に誕生したデイリーシートの進化系で、以下の項目が記載できるようになっています。
・ 日付記入欄
・ 継続日数
・ 目標記入欄
・ 目標に結びつく重要な活動
・ その他の活動
・ 今日書いたハガキの数
・ 未完了リスト・先延ばしにしたこと
・ 今日ひらめいたアイディア
・ 今日の成長記録
・ 打ちっ放しメモ
・ 自分を元気にする言葉・格言
・ ピグマリオン効果
計12項目も記録する項目があるのです。驚きですね。
しもやんさんの言葉を借りると、
さまざまな記入欄があり、それにしたがって書き込んでいくだけでいろんな効果が出てきます。
その中に習慣として自然に継続していく仕掛けや、仕事の成功の仕掛けが散りばめられています。
( 「手帳を作れば、人生が変わる!」 p41より引用 )
なるほど、手帳にありとあらゆる項目を記入していく習慣を身につけることこそビジネススキルにつながり、日々様々な情報を手帳にためていくことでいざという時の情報にもなるということですね。
その中でも、しもやんさんは成功につながる重要な項目を厳選しているとのことですので、試しに「サクセスデイリーシート」をそのまま真似て活用するだけでも十分に効果がありそうですね。
プレゼントシートを作って、知人に渡すプレゼントをメモしよう
しもやんさんの手帳術の中で、かなり感銘を受けたのが「プレゼントシート」です。
プレゼントシートは、
・ 思いついた日付
・ プレゼントする予定の相手のお名前
・ プレゼントの内容
・ 予定日と実行日
これを記載するだけのシートです。
いたってシンプルですが、これは素晴らしいシートだと思います。
私も、日頃からちょっとしたプレゼントを知人に渡すのが好きで、ちょこちょこやっています。
単純に相手が喜んでくれることが嬉しいのもありますが、プレゼントしよう!と思い始めると相手の好きなものってなんだろう?と他人を知ろうとするきっかけになることが一番良いなと思っています。
また、プレゼントした相手が私にプレゼントを返してくれたりすると、関係がより深まって喜びにつながりますよね。
こんな感じで、ちょっとしたプレゼントや募金など、分かち合いを好んでいる私です。
このプレゼントシートは、そんな「ちょっとしたプレゼント」の備忘録のようなものになるのでしょうか。
せっかくプレゼントを渡そうと思っても、パッと思いつくものではありませんよね。
例えば同僚との何気ない世間会話の中で、
「私、これが欲しいんだよね」
とか、
「テレビでこんな商品紹介してたんだけど、いいよねー」
といった、知人が欲しがっているものをふと耳にすることがあります。
そんな時に、さっと「プレゼントシート」に記載しておくだけでいいのです。
そうすれば、その知人にお祝いをするときや、誕生日など、何かプレゼントしよう!と思った時にプレゼントシートを見れば欲しいものが一目瞭然!ということになるのです。
プレゼントは本当に素敵です。
ただコーヒーをおごるだけでもプレゼントになりますし、人間関係を円滑に進めようとする時には一つの手段としても使えます。
ぜひ、ちょっとした分かち合いをやってみてください。
最終的には独自にシートを作ってカスタマイズし続ける
最後には、「システム手帳のシート」を独自に作ってカスタマイズすることについてお話しします。
この「手帳を作れば、人生が変わる!」は、あくまでしもやんさんが作った手帳を解説し、これまで成功してきた人の事例をまとめた一冊になります。
もちろん、これで成功した人がたくさんいるということは、かなり効果の期待出来る手帳になっているのだと思います。
ただし、手帳には限界がないと私は思っています。
あなたが独自に作りだし、そのシートをどんどん改善していけば、
あなたにぴったりの、あなただけのサクセスシート
を作っていくことができます。
最初は、しもやんさんのシートや、インターネット上からダウンロードできるシートを使ってもいいでしょう。
それを参考に自分なりにカスタマイズすることももちろんOK。
最終的には、自分自身のために、一からシートを作り上げられると理想かもしれません。
冒頭でもあったように、
「手帳に合わせるのではなく、自分に合った手帳を作る」
ということが重要なのですね。
終わりに
情報過多の時代で、インターネットやテレビでも情報が溢れかえっています。
スマートフォンが普及したことによって、その情報過多はさらに加速を続けている。
場合によっては、信頼度の低い情報もあるので、正しい情報なのか・必要な情報なのかを取捨選択する力も必要です。
そんな背景があってか、手帳を活用する人が増えてきているように思えます。
そして、既製品の手帳を数年使っていると、
「使い勝手が悪い」とか「もっとこんな手帳が欲しい」
と思うようになり、徐々にシステム手帳を使い始める。
よくある流れですね。
でもどこまで考えても、既存のリフィルやシートでは限界がきてしまいます。
自分が本当に納得出来る手帳を作りたければ、シートを自作する。
これが、しもやんさんがたどり着いた結論のようです。
ぜひ、これからの手帳ライフは、ご自身に合ったシートを模索しながらさらに素晴らしい手帳へと進化させていってください。
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