・ 不足しているのは新入社員の所属意識か、上司のマネジメント能力か・ 「ゆとり世代」や「イマドキ社員」といった色眼鏡が問題ではないか・ 終わりに
不足しているのは新入社員の所属意識か、上司のマネジメント能力か
新入社員が定時で帰ってしまう理由の1つに「所属意識の違い」が挙げられます。
決められた時間の中で、業務をこなす。こういったアルバイト感覚、学生感覚が抜けきっていないうちは、組織に所属しているという意識が根付くまでに時間がかかります。新入社員が「定時だから帰る」という行動は、まさにその意識の延長線上にあります。
( ダイヤモンドオンライン 「なぜイマドキ新入社員は定時で即帰ってしまうのか」より引用
つまり入社数ヵ月から数年でどう仕事をしていくかが、今後トンデモ社員になるかどうかの分かれ目とも言えます。そしてそれを支援していくのは、上司や先輩、あるいは人事部の腕にかかっていると言っても過言ではないでしょう。 ( ダイヤモンドオンライン 「なぜイマドキ新入社員は定時で即帰ってしまうのか」より引用)
「ゆとり世代」や「イマドキ社員」といった色眼鏡が問題ではないか
そもそも、近年では若い世代の人たちのことを、「ゆとり世代」や「イマドキの若者」といった言葉で悪くいう風習があります。
これ自体、若い世代への差別用語にもなっていて、本人たちは嫌な思いをしています。
世代でひとくくりにしてしまい、すべての若者がダメなやつであるかのように呼称することは、若者のやる気低下につながることでしょう。
事実、気が利かない人や仕事に対して真面目でない人がいるのは確かです。
しかし、素晴らしい若者もたくさんいる。
それを忘れてはいけません。
「イマドキの若者は・・・」とよく口にする上司は、若い頃そんなにしっかりしていたのでしょうか?
今となってはわからないことですが、過去の自分を棚に上げてしまっていては、部下が付いてくることもないでしょう。
・・・かなり若者目線で書かせていただきましたが、やはり組織は全体最適。
上司は上司で、部下をいかにしてうまく使うかが重要になりますよね。
その部下たちをやる気にさせる、仕事の楽しさを教えるということも、立派なマネジメントです。
せっかくその立場にあるのなら、「ゆとり世代」とか「イマドキの若者」といった言葉で彼らのやる気を奪うことは間違っています。
新入社員をうまく乗せて、仕事を円滑に回すこと。これが、組織で求められるマネジメントスキルなのです。
終わりに
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
てかてんも「ゆとり世代」と言われる立場にあります。
と言っても、かなり際どい年齢ではあるのですが・・・。
私はそう言った言葉をあまり鵜呑みにしませんでしたし、最速で仕事を覚えようと早く仕事に取りかかったり居残りをしたり、自分よりも少し高いレベルの仕事を自ら率先してやることを心がけていました。
もちろん、皆がそうであれば上司のマネジメントもそれほど必要ないのかもしれません。
しかし私自身が、組織での業務を行う中で、「マネジメント能力の必要性」について強く感じていました。
上司にマネジメント能力がないと、そのチームや組織そのものがあまり成長することもなく、新しい進化を手にすることもない。
それを目の前で体験してきました。
そこで「なぜイマドキ新入社員は定時で即帰ってしまうのか」というタイトルを目にした時、
「ネット上の記事としても、若者の行動について書かれるようになったのか」と感じ、すぐに読んで自分の意見をまとめようと思いました。
一つ、勘違いしないでいただきたいのは、「なぜイマドキ新入社員は定時で即帰ってしまうのか」という記事に反論しているというわけではありません。
正しい指摘をしているのですが、それが上司から部下への一方的なものであってはならないと、私は考えています。
これから若い世代がどんどん活躍していく時代が来ます。
そんな貴重な若い人財を、無駄なく育てることこそ、今の中堅以上の世代に求められる仕事のスタイルではないでしょうか。
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