「英語は1年でマスターできる」
三木 雄信 著 読了。
ソフトバンクの社長として有名な「孫正義さん」の元秘書を務めていた著者が書いた、最速で英語をマスターするノウハウが詰まった1冊。
三木さんは、ソフトバンクに入社して孫社長の秘書になった際、まったく英語ができなかったそうです。
しかし、すぐにでも使える英語を身に付けなければ、「クビにされてしまう」と一念発起し、「1年間で英語をマスターするには?」と行動をスタートさせました。
現在では、英語を聞き取ることはまったく問題なく、ビジネスにおける交渉の現場では、ネイティブに対しても問題なく会話ができるようになっているのだそう。
ここまでくるのに、三木さん自身の並々ならぬ努力があったことは言うまでもありませんが、もともと英語ができなかったからこそ、実体験に基づいたノウハウを本書に詰め込むことができます。
私はこれまで多くの英語に関する本を読んできましたが、その中でも群を抜いて実践的な内容が書かれた良書だったと思っています。
今から誰でも取り組めるノウハウが多かったので、ぜひ皆さんにも実践してほしいと思います。
この記事のトピックは以下!
① まずは英語に対する意識を変える
~ もっと簡単に考えてよい ~
② 教材は好きな映画やドラマ
③ 勉強時間は朝とスキマ時間で
④ 終わりに
① まずは英語に対する意識を変える
~ もっと簡単に考えてよい ~
まず最初は英語に対する考え方を見直すところからスタートです。
勉強やビジネスの世界でもよくつかわれる言葉では、「英語に対するマインドセット」といい、意識を固めるところから始めます。
日本では、英語教育が義務教育としても組み込まれており、みなさん勉強してきていると思います。
それでも、諸外国に比べて日本人が英語で話すことができないのが現実ですよね。
日本人は英語に対して、
「英語は難しい」
「発音がヘタで、うまく伝わらなかったらどうしよう」
「間違えたらいやだから、話したくない」
という印象があります。みなさんもイメージができるかと思います。
しかし考えてみてください。英語は難しいし、発音はまともにできないし、間違えだらけかもしれません。それでも日本語を必死で話そうとする外国の方がいたとすれば、あなたは頑張ってその言葉の意味を理解してあげようとするはずです。
英語を母国語にしているネイティブの方達も、同じように「聴こう」としてくれます。
つまり、発音がヘタでもなんとか理解してくれますし、単語や言い回しを間違えても、会話の前後関係から意味をくみとってくれるものです。
私も経験がありますが、単語や身振り手振りでも相手は理解しようとしてくれるわけですから、少し勉強を頑張れば英会話も夢ではないかもしれません。
① 流暢に話せる必要はない
② 限られた表現を覚えればいい
「英語は1年でマスターできる」 p.9より
三木さんもこのように書かれていました。
流暢でなくても、話すことが大切で、自分が英語を使うであろうシーンに合わせて、限られた表現をとにかく覚えてしまえばいい。
これならきっと、すぐにでも取り掛かれるはずです。
私も、夏に海外へいく予定があるので、その際に交通機関・ホテルのチェックイン・チェックアウト・食事などで想定される英語を手帳にまとめて、すべて覚えていこうと思っています。
これが成功すれば、「英語は簡単だ!」とマインドセットできるような気がしています。
② 教材は好きな映画やドラマ
書店に出向けば、英語教材は山のようにありますよね。
一体どの教材を使えばいいのか・・・と、1冊ためしてはまた次の1冊を購入して試す、なんて人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
実はこれはNGで、教材は1つに絞り、その1つの教材のすべての英語が自分のものになるまで繰り返すのが三木さん流。
教材は一つに絞る。
イチ押しは好きな映画
「英語は1年でマスターできる」 p146より
複数の教材に手を出すより、1冊を完璧にマスターする。
三木さんは、本の教材ではなく映画を勧めています。
なぜ映画なのか。
それは、映画だとフレーズを使う場面が見てわかりますし、「会話」の中で英語を学ぶことができます。さらに、教材用の英語ではなく、ネイティブスピーカーの生の英語が学べることも利点。
自分の好きな映画やドラマであれば、繰り返し見ることにも抵抗はなく楽しめるので、Goodなのだそうです。
確かに、すべて自分のものにできるほど繰り返すのなら、10回や20回といった回数どころではありません。
教材の英会話よりは、自分の好きな映画のほうが、繰り返す上では苦痛にならないでしょう。
音声を聞く時は、必ずテキストを見ながら。
「音とスペルを結びつける作業を徹底的に繰り返す」
「英語は1年でマスターできる」 p144 より
音声は聞くだけよりも、スクリプト(英文)を見ながらのほうが確実に身に着くのだと三木さんは話します。
とはいえ、映画の英文をすべて書き起こしてスクリプトを作るなんてことをしていては、時間がもったいないですよね。
そこで、「スクリーンプレイ」を利用します。
スクリーンプレイとは、映画の会話をすべて英文として書き起こし、さらに日本語訳までつけてくれた本のことです。
たとえば、英語学習で人気のバック・トゥ・ザ・フーチャーのスクリーンプレイはこちら。
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スクリーンプレイですべての映画が網羅されている訳ではもちろんないので、スクリーンプレイが販売されているもので、好きな映画を選択して、英語の学習に使ってみるといいでしょう。
③ 勉強時間は朝とスキマ時間で
さて、勉強する方法と教材については紹介しましたが、次は勉強時間についてです。
現代人は忙しいもので、なかなか新しいことに裂く時間を持ち合わせていません。
寝る時間も惜しんで、働いたり遊んだり、勉強したりしているのですから。
では、英語の勉強時間はどうやって確保するか。
それは、「朝の時間」と「スキマ時間」の2つを利用します。
まだ朝の時間とスキマ時間を活用していない人であれば、1~3時間の勉強時間を生み出すことも無理ではありません。
朝の勉強法については、以下の記事にまとめているので、ご一読ください。
スキマ時間については、以下の記事にまとめています。
さらに追加でもうひとつ。
どうしても移動中など書籍を手元に持てないときでも、時間は無駄にできません。
車を運転しているときなんかが該当しますが、時間はあるのに勉強にあてにくい場面では、「音声学習法」を活用します。
④ 終わりに
これからは、「英語が使えて当たり前」の時代が来ます。
周囲を取り巻く環境は常に変わっていて、私も数年前より英語を使う場面が増えてきているように思います。
日本の会社に勤めていても、海外の人が働きにくるかもしれませんし、自分が海外の支店に出向いて仕事をするかもしれない。
もしかすると、海外の企業に買収されて、外資系企業としてグローバルに活躍することを求められるかもしれません。
「ちゃんと英語を勉強しておけば・・・」
そんな風に思うときが来るかもしれません。
私も、最近になって慌てて本気になってきている立場ですが、今からでも遅くはないと思っています。
英語を身に付ければ、海外の人と英語でコミュニケーションする楽しさや、英語の本を読む楽しさ、映画を英語のままで楽しめる素晴らしさなど、今では考えられない世界が待っています。
「英語は1年でマスターできる」のノウハウを実践し、英語力に磨きをかけ、新しい世界を経験したいものです。
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