① 人工知能
② ビッグデータ
③ IoT(Internet of Things)
この3つなのだそうです。
③のIoTは最近よく見かけるようになりましたが、その他はみなさんもおなじみの言葉ではないかと思います。
これらがどのようなもので、これからどのような発達が見られるのかをまとめていき、最後にITがより発達した将来を想定して、人がどのように進化していくべきかを考えていきたいと思います。
■ 人工知能とは
人工知能とは、その名のとおり
「人工的に作られた知能」
のことを表しています。要は、人工的に作ったプログラムやアルゴリズムを用いて、人間の脳のように「学習」し「自ら行動する」ことが可能なものを指します。
人工的に知能を作り出すことができるなんて、科学の進歩には目を見張るばかりです・・・
大学や研究所で盛んに研究が続けられ、様々な分野への応用が期待されます。
物流向けの人工知能の研究では、A.B.Cとサイズも重さも違う荷物を繰り返し教え込むことで、トラックに積み込む最も効率の良い配置を考えることができる人工知能があるそうです。
重い荷物が下になるように載せ替えたり、サイズを判断して隙間なく荷物を積んだりということを学習するのです。
研究が進めば、さらに驚く人工知能が登場するかもしれませんね。
■ ビッグデータとは
ビッグデータとは、ある事柄に対して膨大なデータを集めて活用することをいいます。
文字通り、とんでもない量のデータを集めることで、ある一定の法則性がわかったり、データの中からパターンに当てはめたりといった活用が可能。
身近な例では、保険なんかがイメージしやすいと思います。
これまで病気にかかった人の年齢や食生活、事故を起こした人の年齢や乗っている車など、膨大なデータを蓄積して、その人が病気にかかる可能性があるか、事故を起こす可能性があるかを判断するのです。
若い人は車の免許を取り立てだったり、勢いがあって事故を起こしやすかったりというデータがあるため、保険料が高めに設定されていますよね。
これもビッグデータがなせる技です。
例えば、傷害保険の保険料を決めようとして、たった5人のデータを集めたとします。
その5人が皆、事故を起こしたことがあるなら保険料はとんでもなく高くなりますし、皆が無事故無違反なら保険料はわずかで済みます。
これが数百人、数千人、数万人と増えていくにつれて、人数に対する事故発生率がある一定値に収束していくため、正しい金額を決めることができるのですね。
その他、警察の捜査にもビッグデータが使われることがあります。犯人の犯行パターンや、犯行現場の一貫性などから「プロファイリング」という技術を使って犯人像を割り出すことがあります。
これも、過去の犯罪から得た膨大なビッグデータから、この犯人はこういう傾向があるということを探り出すのです。
「統計」的な意味合いが強いと思っていただければよいのではないでしょうか。
■ IoT(Internet of Things)とは
IoTとは、物に対してインターネットの機能を付加して、ネットを介したサービスを提供するものです。
最近ではかなり注目されている分野で、スマートウォッチやスマート冷蔵庫などが該当します。
スマートウォッチは、これまでの「時計」にインターネット機能を備えつけて、メールやSNS、電話などを可能にした新しい時計のことですね。
スマート冷蔵庫は、冷蔵庫の前面がタッチパネルの液晶ディスプレイになっていて、冷蔵庫の中に何が入っているのかわかったり、画面に時計や天気などを表示したりします。
機能としては、冷蔵庫の中に入っている食材を使って調理できるレシピを表示してくれるものもあるということで、冷蔵庫が家事のお手伝いまでしてくれる時代になりました。
このIoTはこれからどんどん進化していくことが予想され、ありとあらゆるものがインターネットにつながり、セキュリティ面でも期待がなされています。
■ このようなITの進化を前に、人がすべきこととは?
ここまでITが進化してくると、近い将来
「ITが人々の仕事を代わりにやってくれる時代がくる」
という話題がでてきます。
ITが人の変わりにできる仕事が増えれば増えるほど、企業はコスト削減が実現でき、品質も安定し、いいことだらけのように思えます。
しかし言い換えれば、「雇用が減る」危険性も兼ね備えているのです。機械がとってかわれる仕事なら、わざわざ人件費の高い人間に仕事をさせることが無駄になってしまうのですから。
このように考えると、人工知能がある程度学習しながら仕事の質を向上させ、ビッグデータを使ってより正確な仕事を可能にすることが予想されます。
私たち「人間」は、こうした機械よりも優れた仕事、機械にはできない部分の仕事をこれからやっていく必要がでてくるわけです。
機械には絶対とってかわれない仕事というのは、「新しいことを生み出す」ことや「人と人とで話し合う」「交渉する」といった、いわゆる「考える仕事」と「コミュニケーションを取る仕事」の2つだと思います。
機械は決められた仕事を素早く正確にこなすことに長けています。ここでは人間が勝てるスキマはありません。
人間が勝負すべきは、機械では考えられないものを生み出して、それを機械が生産するような体制を確立すること。いわば、機械により質の高い仕事をさせるための基礎を築くことです。
ですから、単純作業や誰にでもとってかわれる仕事を続けていると、機械に仕事を奪われてしまうことになります。
私たちはこれから、もっと学び、もっと成長し、人間にしかできない仕事がこなせるスキルを身に付けていかなければ生き残れないのです。
■ 終わりに
こんな風に偉そうな言葉でまとめてみましたが、私自身もこれから成長していかなければ生き残れないのだなと、改めて感じるきっかけになりました。
人間の努力によってITを発達させればさせるほど、かえって人間が厳しい立場に立つことになる。
矛盾しているようですが、発展した科学に使われることなく、使う立場であり続けなければなりません。
「あー便利な世の中になったなー」
と漠然と科学の恩恵を受けるのではなくて、便利になっているからこそ、私たちはその便利を使いこなし、さらなる便利を追及してく必要があると私は思っています。
数年後はどんな世の中になっているのか全く想像がつきませんが、今後のITの発達には目が離せないところです。
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