1万円起業(文庫版)

【 年間120冊読書計画 51冊目】

 
 

1万円起業(文庫版)」
 
 
 クリス・ギレボー 著作 
 本田 直之   監訳 読了。
 
 

1万円起業 文庫版――片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法

 
 
 1万円起業ときくと、なんとも斬新なタイトルだなと思わされますが、実は現代で起業をしようと考えたときには、一昔前のように膨大なお金がかかることは必須ではなくなっています。
 
 もちろん、業種にもよるので一概に言えることではありませんが。
 
 
 例えば、ラーメン屋で開業しようとすれば、店舗やラーメンを作る機器を揃えるのにかなりのお金がかかります。
 
 そうではなく、とりあえず起業するだけなら「資本金1円」で起業できるようになった、ということですね。
 
 1円で起業できるとはいっても、それは形だけであって、アイデアや実力がなければその後の運営は厳しいと言わざるを得ません。
 
 そこで、この「1万円起業」を読んでみると、面白いことがたくさん書かれています。
 
 

 

 
 「1万円起業」では、実際に自分の趣味や何気ない活動が起業に結びついていったエピソードがいくつか詳しく紹介されています。
 
 本人達は口を揃えて。
 
 「まさかこれがビジネスになってしまうなんて思ってもみなかった」
 
と驚かれていて、そもそも起業していることにすら気がつかないくらい趣味の延長な感覚になっている人もいるようでした。
 
 それくらい、起業は誰にでもできるところまでハードルが下がり、趣味にも収益につながる可能性がでてきているということになります。
 
 「たった1万円でも起業できる時代になった」
 
というのが、「1万円起業」というタイトルの意味するところなのです。
 
 
 近年の代表例で言えば、
 
 Youtuber(Youtubeで広告収入を得る)や、ブロガー(ブログで広告収入を得る)といったビジネスモデルも、1万円起業のスタイルに含まれるのではないでしょうか。
 
 その他にも、色々な1万円起業が生まれています。
 
 
・ 犬が大好きな人が、犬の服や犬にちなんだ置物なんかをネット販売して人気になっている人
 
・ 近所の子に勉強を教えていたら人気がでて、個人塾を経営し始めた人
 
・ スマホの人気に乗じて、スマホのイヤフォンジャックアクセサリーを自作して販売している人
 
・ アニメが好きすぎて、アニメのまとめサイトを作ったら人気がでて広告収入を得るようになった人
 
 
などなど、挙げ始めるときりがありませんが、はじめは趣味の領域だった活動が、気がつけば収益を生むようになり、最終的にはライフワークとなっていく流れが実際にたくさんあるのですね。
 
 
 
 それでは、1万円起業の中に書かれていた文章をいくつか引用して、考察を加えてみましょう。
 
 
 
 
 
 
■■
 
 
 
『1万円起業は、貯金はいりません。会社を辞める必要もありません。主婦の方でもできます。いや、むしろ向いているかもしれません。年齢も問いません。シニアの方には、セカンドライフの大チャンスでしょう。』
 
 
 確かに、知人や周囲の人の中には、趣味を追い続けている内に仕事になっちゃったという人はいます。
 人生の新しい楽しみ、自分自身の会社以外の価値を作るには、もってこいかもしれません。
 
 ポイントは、
 
・ 初期でお金を必要としない
 
・ 年齢や仕事の有無などを問わない
 
・ 自分の趣味ややりたいことをビジネスにできる
 
という3点です。
 
 どれも魅力的なポイントですよね。
 
 自分の趣味なんかが、どこかで活用できないかを考えてみるのも楽しいかもしれません。
 
 
 
 
 
『誰かがその趣味を追及する手伝いをするか、趣味に間接的に結びつくものに対してなら収入が得られる。』
 
 
 ある趣味について、一定以上の経験や知識を持っていれば、新たにその趣味を持とうとする人へのアドバイスができます。
 
 例えば、ダイエットに成功し、その後も体型を維持し続けている人がいたとすれば、これからダイエットしたい女性にとっては立派な先生となるわけです。
 
 同じように、ある一定の実績をあげた経験があれば、それは十分にビジネスにつながる可能性があるということですね。
 
 そこに、お客様を持つ可能性があるのでしょう。
 
 
 
 
 
 
『彼らから学ぶべきいちばんのポイントは、永遠に考え続けたり、将来の計画でバインダーいっぱいにしたりせずに、とにかく行動したことだ。』
 
 
 
 どんなことにも当てはまりますが、何事もとにかくやることが大切なのでしょう。
 
 自分のことを言われているようで、グサッときましたが・・・。
 
 戦略を考えたり、計画を練ったりすることももちろん大切です。
 
 しかし、考えるばかりで行動に移さなければ、何も変わることはありません。とりあえず行動し、その中でみつかった問題に対して、順次考察を加えていくようなスタイルで問題ないでしょう。
 
 なによりまずは行動。
 
 1万円起業に限らず、私たちのすべての生活・行動に言えることです。
 
 
 
 
■■
 
 
 
 
 起業のハードルが下がったことは知るだけでも十分
 
 
 
 起業にあこがれた人がこの本を読んでも、必ずしも起業するわけではありません。
 
 しかし、この起業という大きな大きな行動が、実は非常に低いハードルになっていて、起業のスタイルも多様化しているため、自分のやりたいこともビジネスになる可能性がある!?ということを知るだけでも十分な効果を発揮します。
 
 これまでのイメージだと、何かものを作って、それを売るという「製造系」のイメージが強かった起業ですが、最近ではコンサルタントのように情報提供をメインにしている業種も少なくありません。
 
 これらは一重に、初期投資を必要としないビジネスモデルが多様化したことによって、個人が参入する壁が低くなったことを表しています。
 
 自分の趣味がビジネスになるという可能性を知っていれば、「一生この仕事でサラリーマンか・・・」と欝になりそうな人にも、一筋の光となるかもしれません。。
 
 こうした起業の障壁が下がったことをさらに認知していくことで、もっとおもしろいビジネスが生まれるかもしれませんね。
 
 
 
 
51 / 120
 
 

1万円起業 文庫版――片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法

コメント

タイトルとURLをコピーしました