【 年間120冊読書計画 49冊目】
「武器としての書く技術」
イケダ ハヤト 著作 読了。
武器としての書く技術 (中経出版)
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現代のありとあらゆる仕事を考えてみても、「書く仕事」が存在しない仕事はないのではないでしょうか。
デスクワークをするなら、WordやExcel、PowerPointといったソフトを使って「書く仕事」をする機会は山の様にありますし、その他の書類や報告書だって「書く仕事」ですよね。
もちろん、デスクワークでなくても、なんらかの形で文章を書くことは必ずありますし、これは仕事に限ったことではありません。
学生時代は特に「書くこと」が多く、ノートを取る、勉強をする、書類を書く、レポートを書く、論文を書く、作文を書く・・・
考え始めると、人生のいかなるステップにおいても、「書く」ということから逃れることはできないようです。
私生活を見てみても同様に。
このように、学生時代から社会人に至るまで、すべての過程で「書く技術」が必要となり、プライベートでさえも「書く技術」無くして成り立つことはありません。
つまり、人生を生きていく中で、「どんな人にも、そしてどんな状況においても必要不可欠な能力」こそが、今回の本のテーマでもある「書く技術」なのですね。
たくさんの本を読んでいくにあたって、「今後の人生で必ずや必要になる技術をまとめた本」を定期的に読む習慣をつけていこうと思い始めたのですが、そのスタートして「イケダハヤト」さんの「武器としての書く技術」をご紹介致します。
■ 近年、注目を集めている「ブロガー」に学ぶ書く技術とは
「武器としての書く技術」の著者、「イケダハヤト」さんは、近年よく耳にするようになった「ブロガー」という新しい仕事のやり方で働かれています。
ブロガーとは、
「 ブログで様々な情報を発信し、そのブログ記事のアクセスやブログに記載した商品紹介の仲介業を主とした収益で生活をしており、ブログによる情報発信を業務としている人 」
のことを指しています。
ちょっと昔では考えられなかった職業ですが、今ではYouTubeを使って生計を立てている人もいますし、ブログやウェブサイトなどでも同様に増加の一途をたどっています。
雑誌やニュースなどと同じように、有益な情報を提供すれば、多くの人に読んでいただけて、その分だけ情報提供料のような形で収入を得る形態で、業務がなりたっているのですね。
つまり、ブロガーは基本的に「文章を書く」ことを主な仕事として行っているわけですから、「書く技術のプロ」であることがわかります。
特にブログは、出版社やニュースを提供している会社とは異なり、個人が情報発信をしている媒体なので、自由な視点と書き口で情報を提供しています。
誰もが手軽に読める文章であるからこそ、ユーザーの目を引く文章の書き方が必要となります。
無料で提供されている情報だからこそ、誰でも手軽に読むことができますが、その分伝わりやすい文章で書かれていなければ簡単にスルーされてしまう欠点もあります。
そういったことも考慮して、今回は「プロブロガー」の「書く技術」を学ぶことにしました。
当たり前だと思われるかもしれませんが、イケダハヤトさんの言葉の中で特に印象に残った部分を以下に引用しました。
■■
現代人は暇ではありません。時間がない。自分が読むべき文章かどうかは、1秒に満たない時間で判断されます。
それでいて、何の感情も引き起こさないような、他の誰にも話したくならないような文章はこの世に生まれた意味が無い、と言っても言いすぎではないでしょう。
では、どんな文章にすると印象に残りやすいのか。
まずは、
「~だと思います」「~な気がします」「~かもしれません」という弱気なキーワードを削ってみてください。
あなたの言いたいことは思ったほど伝わらない。表現はちょっと強めくらいでちょうどいいのです。心からそう思うなら、言い切っちゃいましょう。
■■
( 「武器としての書く技術」より引用しています。)
イケダハヤトさんの、プロとしての意識が詰め込まれた言葉を引用してみました。
何の感情も起こさない、人に話したくもならない文章は、生まれてきた意味がないとすら言い切っています。
今や、日々大量の情報がインターネット上に公開されていますから、まったく読まれない文章や、読まれても利用されない情報は、無意味なのかもしれません。
情報を発信するときに、弱気なフレーズばかりを使っていると、良い情報を発信していてもどこか信用できないような感じになってしまいます。
例えば、たくさんの読書経験によって、何か大きな成功をつかんだ人が、
「 本はたくさん読んだほうがいいかもしれない。本から学んだことが、今の自分を作っているような気がするのだ。」
という抽象的な表現をするのではなく、
「 本はたくさん読むべきだ。本から学んだことが、今の自分を作っているからである。」
と言い切ったほうが、本を読む素晴らしさが強く伝わってきます。
仕事で何かの報告をするときにも同じことが言えます。
「 このプロジェクトを成功させれば、◯◯という利点があると思います。」
と言うよりは、
「 このプロジェクトを成功させれば、◯◯という利点があります。」
と書いたほうが、押しが強いですよね。
ただ、「〜だと思います」という言葉を取り除いただけで、はっきりと確信を持ってプロジェクトの先が見えているような印象を与えるのです。
ついつい「〜だと思います」という言い回しを使ってしまっているのなら、ここを少し直すだけでも自信のある伝わりやすい文章を作ることができます。
■ 「書く技術」はどんな人でも磨くべきスキルの一つ
冒頭でも述べましたが、「文章を書く」という行動は、誰にでも、そしてどんなステージでも必要になるスキルです。
働いていても、何か活動をしていても、必ず「文章を書く」という作業は発生します。
生きていれば、一生付きまとってくるものだと思っています。
子供であっても、大人であっても、文章を書かないことはありませんよね。
だからこそ、必要に応じて文章を書くということについて、学ぶべきだと思い、この本を読みました。
文章を書くという行動は、ある種の癖のようなものが身につきやすく、意識しなければ変えることも難しいものです。
ただなんとなく生きていると、気がつかないうちに同じようなフレーズを使いまわしたり、似たような文章になっていたりするのですが、自分の文章についてまともに振り返ったことのある人の方が少ないでしょう。
文章は書き方ひとつで、伝わるものも伝わらなくなってしまいます。
自分は、わかりやすく伝えたつもりでも、相手は全くわかっていなかった、なんてこともよくありますよね。
ちゃんと伝わってこそ、文章を書く意味があります。
言い換えれば、伝わらなければどんな文章を書いたところで、書いてないのと変わらないのです。
私もこうして、ブログで情報発信をさせていただいているので、伝わる文章が書けるように努力していく必要があると思っています。
適宜、自分の文章を振り返る習慣を身に着けていきます。
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武器としての書く技術 (中経出版)
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