読書をさらに楽しむために、「ただ読むだけ」ではなく「工夫」を加えよう

 

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  読書というのは、本を読むという行為そのものを楽しむもので、読む本によって楽しみの度合いも変わってきます。
 
  また、読む本の内容だけが読書の楽しみを決めるわけではなくて、本を読む私達の考え方や本の読み方によっても面白さが変わってきます。
 
 
 
  例えば、
 
 
 
・  この本から何かを学ぼうと「テーマ」を決めて読む
 
 
・ この本を「◯◯時間で読む」とスピードを意識する
 
 
・ 良かったところ、学んだところに付箋を貼って、読書の効果を可視化する
 
 
 
なんて言ったことが挙げられます。
 
  もちろん、まだまだいくらでもやり方はありますが、読書をするに当たってルールを設けたり、ちょっとした行動を付け加えたりするだけで面白さが変わってきます。
 
 
  ただなんとなく読書をしているだけでも楽しめるのですが、ほんの少しの「工夫」というトッピングをするだけで、読書の面白さを高めることができるのは事実です。
 
 
  そこで今回は、読書をより楽しめる「工夫」について考察すると共に、私が実践している「工夫」についてもご紹介させていただきたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

■  本の読み方を変えるだけでも、楽しめるようになる

 
 
 
 
 
 
  読書をするとき、どんな本を読む場合でも同じ読み方をしているのだとしたら、それは勿体無いことだと私は思います。
 
  本は、一冊一冊書かれていることが全く違います。
 
  本に書かれているテーマやジャンル、ビジネス書なのか実用書なのか小説なのか。
 
  内容だけでなく、小説とビジネス書では、そもそも書き方が違いますよね。
 
 
  こうした本の違いがあるのに、読み方がすべて同じだと、読書のバリエーションが少ないと言わざるを得ません。
 
 
  ではどうすればいいのでしょうか?
 
 
 
 
  ビジネス書の場合であれば、たくさんのビジネス書を読んでいく中で、すでに知っていることがいくつか出てくることはよくあります。
 
  そんなところは思い切って飛ばしてしまって、新しいこと、知らないことを探すというテーマを持って本を読んでみます。
 
  すると、自然と本を読むスピードが上がって他の本を読む時間が増えますし、たくさんのことが学べてやる気や達成感にもつながりますよね。
 
  これに、気になったところで付箋を貼っていく読書をすれば、本を読み終わった時にたくさん付箋が貼ってあれば、多くを学べたこともわかりますし、必要があれば付箋のところだけ読み直せます。
 
  ビジネス書に付箋を貼っていけば、自分だけの「教科書」の出来上がりです。
 
 
  付箋を貼り続けていくと、本を読むと勉強になっていることが視覚的にわかりますし、「付箋を張れそうなところはないかな?」と本の中から学ぼうとする意識も芽生えます。
 
 
 たくさん付箋を貼ることに楽しみを覚えると、ただなんとなく本を読んでいるときよりも、多くを学べて楽しくなります。
 
 
 
 また、本の読み方で言えば、新しいジャンルについて学ぼうとするときは「入門書」を買うようにしています。
 
 特に、「絵解きでわかる」とか「マンガでわかる」といった、イラストが多用されているものを読むと、基礎的な理解は速まります。
 
 最終的には深いところまで勉強するつもりでいるとしても、入門書を読むときはすべてを覚えよう、理解しようとはせずにさらっと読んでしまいます。
 
 一通り本を読めば、このジャンルではどんなキーワードが使われているのかとか、どういった学問なのかとか、全体像がぼんやり見えてきます。
 
 入門書は、この全体像がぼんやり見えてくるだけでOK。
 
 一旦、キーワードや全体像を簡単に抑えておくと、キーワード同士の関連性を結び付けたり、書いてあることの意味がなんとなくわかるようになり、「勉強の土台」ができあがります。
 
 こうして勉強の土台を作った後に、少しレベルの高い本を読むようにすれば、どんどん勉強がはかどるのです。
 
 
 
 
 前述した様に、本は1冊1冊違うものです。
 
 同じビジネス書で、同じ「経済」について書いた本でも、著者の考え方や経歴、どんな読者層がターゲットなのか、入門書なのか応用書なのかによっても、大きく内容は異なります。
 
 それなのに、すべての本を同じように読んでいては、楽しみ方も、吸収の度合いも変わってくるものなのです。
 
 
  
 
 
 
 
 

■  てかてんが実践している読書の工夫

 
 
 
 
 
 参考程度に、てかてんが実践している読書の工夫についてもご紹介させていただきます。
 
 
 まずは、箇条書きで並べてみます。
 
 
 
 
個人的な工夫としては、
 
 
・ 本を読むときは、気になったところにどんどん付箋を貼りながら読む
 
 
・ 本を読み終わったら、付箋を貼った箇所を読み直して、Excelシートに「読書ログ」として記録する
 
 
・ 「読書ログ」を記録したら、そこからさらに厳選して、自分なりの考察を加えてブログ、Facebookに書評を公開する
 
 
・ ブログやFacebookで「この本読みたい!」という反響には、実際に本をプレゼントする
 
 
・ 年の初めに「1年間で何冊読むのか」を決めて、実行する(SNSで公表することによって強制力を持たせる)
 
 
 
 
 付箋読書法は、本も出版されていますし、結構多くの人が取り組んでいる読書法だと思います。
 
 
 付箋は、本を読んでいるときに、
 
 
 
 
・ 気になったところ
 
・ 初めて学んだこと
 
・ 今後何かに使えそうなデータやグラフ
 
・ 偉人の名言の引用
 
 
 
などを基準に貼っていきます。
 
 本を読んでいるときは「いいな!」と思って付箋を貼ったところも、後から読み直してみると「あれ?そうでもないな」と思うこともあります。
 
 これは、著者の文章力によって、本の内容の流れの中で意味を持つ言葉だからだといえます。
 
 後から冷静になって読んでみると、そこまで響かない言葉は、記録しておかなくても良いと判断して、付箋をはがしたりもしています。
 
 
 
 こうして1冊の本の中から厳選した学びを、今後活用していけるように工夫しているのが「Excelシートにまとめる読書ログ」です。
 
 読書ログは、私が勝手につけている名前ですが、簡単に言うと、
 
 
 
 本のタイトル、著者名、付箋を貼った箇所の抜き出し、抜き出しに対応するカテゴリーを記入している「読書ノートのデジタル版」のようなものです。
 
 
 この読書ログを活用すれば、Excelの「フィルター機能」を使って必要な情報を検索して引き出すことができます。
 
 
 例えば、「お金」について読書ログから引き出したいときは、本のタイトルを「お金」で検索し、「お金」が含まれるタイトルの本を検索したり、抜き出しのカテゴリーから「お金」と検索して、読書ログ全体から「お金」と含まれる抜き出しを検索したりすることができます。
 
 つまり、これまで読んできた本の厳選された抜き出しを、必要な時に引き出すことができる「自分だけの人生の教科書」を作っていくことができるのです。
 
 
 
 読書ログについては、以下の記事に一度まとめていますので、よろしければご一読ください。
 
 

 

tekaten.hatenablog.jp

 

 

tekaten.hatenablog.jp

 

 
 
 
 このように、本を読んだら読んだだけ、読書ログに情報が蓄積されていきますので、読書ログに情報が溜まっていく事そのものを楽しむことができるようになります。
 
 学びを可視化して、活用することこそ、読書を楽しむための秘訣だと、私は思っています。
 
 
 
 そこで「読書ログ」をさらに活用する為に、読書ログの抜き出しと自分なりの考察を加えた「書評」を、このブログや私のFacebookで公開するようにもなりました。
 
 読書ログに情報を貯めていくのは、「受け身学習」のような印象があります。
 
 しかし、その情報に自分の考察を加えてインターネット上に公開することで、受け身学習が「能動的なアウトプット」に早変わりします。
 
 
 考察を加えるだけでも記憶に残りやすくなりますが、それを他人へ公開するだけでもさらに記憶に残りやすくなります。
 
 
 
 
 こうしたブログやFacebookと連動した読書をしていると、他の人から反響をもらうことができるようになりました。
 
 
 「その本読んでみたい!」
 
 「おすすめの本ありますか?」
 
 
 こんな反響をもらうことも、読書をインターネットに公開する楽しみであり、喜びです。
 
 
 ですから、公開した書評に「この本読みたい」とあると、その方へ本をプレゼントしています。
 
 お薦めの本を尋ねられたら、その人に合いそうな本を本棚から探し出してプレゼントしています。
 
 
 「読書は孤独な趣味だ」とよく言われますが、インターネットに公開して、他の人と本をシェアできたら、「孤独ではなく、一緒に楽しむ趣味」になりますよね。
 
 
 
 
 このように、人との繋がりを意識した読書をするために、「年間○○冊読書計画」と勝手に題し、年始に「今年一年で読む本の冊数」を決めて、公開しています。
 
 書評を公開する毎に、100冊中の1冊目なら「1/100」と記載して、読書の進捗もみなさんに共有しています。
 
 ダイエットは身近な人に宣言せよ!と言われるように、1年間の読書についても目標を他人に宣言することで、ある種の「強制力」のようなものを持たせて読書力の向上も図っています。
 
 
 
 
 
 
 
 この他にも、一般的に使われている工夫として、
 
 
 
・ 気分によって楽しめるように、数冊同時に読む「並行読み」
 
 
・ 変化を持たせるために、Kindle電子書籍を読む
 
 
・ 同じジャンルの本を連続で数冊読んで、そのジャンルについて短期間で深く学ぶ
 
 
・ 特に良かった本は、期間をあけて再読する(紙の本で読んだときは電子書籍で読んだり、文庫版を読んだりと変化も持たせる)
 
 
 
といった読書方法も併用しています。
 
 
 数冊まとめて並行読みをするというのは、文字通り1冊の本を読み終わったら次の本を読む、というのではなくて、常に数冊が同時進行的に読まれているような状態を作っているということです。
 
 
 まとまった時間がとれるアフターファイブには小説を読む、短いけれど安定して時間が確保できる休み時間や昼休み、電車の移動時間などにはビジネス書、朝起きた時の冴えた頭では実用書や資格試験のテキストと言った具合に、それぞれの状況にあった本を選択して読むようにしています。
 
 
 何冊も同時に読もうという意識ではなくて、時と場合、そして気分に応じて読みたい本を読んでいるようなやり方ですね。
 
 
 また、単純な気持ちの変化ですが、紙の本を読むだけではなくて、数冊に1冊はKindleを使って電子書籍を読んでいます。
 
 電子書籍で読むと、紙の本を読むときに比べてなんとなく知的な気分になれて、読書の気分転換になっているように感じています。
 
 まあ、気持ちの持ちようと言えばそうなのですが(笑)
 
 
 それから、ある時期に同じジャンルの本を連続で読んでいって、そのジャンルについて詳しくなることも意識して取り組んでいます。
 
 最近では、このブログで「読書に関する記事」をたくさん書いていますが、それは私自身の読書経験をもとにした記事だけではなく、本を読んで学んだことを公開することも然りです。
 
 より良い読書法を求めて、「読書法の本」を何冊かまとめて読んでみて、そこで学んだことをブログにまとめたり、自分の読書生活に活かしてみたりもしています。
 
 
 こうして短期間の間に、ひとつのジャンルを学ぶ時間を多く取ることによって、時間を空けて学んだときよりも詳しくなることができます。
 
 その時の気分で気になったジャンルを読むのも読書の楽しみではありますが、一定期間に同じジャンルの本を大量に読んで、そのジャンルに精通することも知識の幅が広がります。
 
 
 
 最後に、一度読んだ本でも、特に良かった本については再読することもおすすめです。
 
 本は、読んだときの自分の知識量や経験値によって、その面白さや学びの量が変わります。
 
 つまり、期間をあけてもう一度読み返してみると、全く違った内容に感じることだってあり得るのです。
 
 
 昔、すごく勉強になった本も、数年後になって読んでみると「当たり前でつまらない」と感じることがありました。
 
 この経験から、自分は成長しているのだと実感することも出来たと思います。
 
 
 再読によって、自分の成長を認識したり、その本の素晴らしさを改めて感じたりすることも、読書の醍醐味でしょう。
 
 
 
 
 
 長くなりましたが、以上が私の実践している読書法です。
 
 本当に様々な読書法を組み合わせていて、常に「読書をさらに楽しむためには?」という意識で新しいことにチャレンジしているつもりです。
 
 読書を通して、もっと面白いこと、わくわくすることが無いか、これからも模索して、読書をアップデートしていきたいと思っています。
 
 
 もしも、何かおもしろい読書法を実践されている方は教えてください。
 
 
 
 

コメント

  1. cland741953 より:

    私は小説を読んでいて、「おっこの文章いいなあ」「自分だったら全く思いつかない表現だ」と思ったところに線引いてます。特に小説書く予定はないのですが。読むだけでなく、探しながら考えながら読むのって面白いですよね。付箋術も試してみます。勉強になりました。

  2. Tekaten より:

    金田亘生さん
    どんな本でも、良いなと思う文章は必ずある!と探して読むと楽しめるものです。
    付箋を使えば、自分が線をひいたページもすぐに開けますので、おすすめです。
    これからも、楽しめて学べる読書を目指していきます。

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