会社に勤めていると、やたらと残業している「残業派」の人、できる限り定時で帰ろうとする「定時派」の人がいます。
残業してでも終わらせなければならない仕事があるときは止むを得ませんが、特に何も急ぎではないのに残業している人も目立ちます。
なにより、定時間までの間だらだらしていたのに、残業している人は問題です。
また、仕事がたくさん残っているのに定時で帰る人も、ビジネスマンとして考えなければならないところがあるのではないでしょうか。
こうした議論はどんな職場でもあることですが、個人がはっきりとした意見を持って仕事に臨めば、なんら問題はないと思っています。
残業派の人には、残業をする理由と意見を。
定時派の人には、残業をしない理由と意見を。
ということで今回は、残業という働く人にとっての大きなテーマについて、てかてんなりの考え方と一般論を交えて考察していきたいと思います。
■ まず初めに、てかてんは「定時派」である
まず初めに、私自身の意見を述べておきたいと思います。
私は「定時派」で、出来る限りは残業をしないスタイルを貫いています。
これにはもちろん理由がありますので、ただ早く帰りたいから残業しないというわがままではありません。
残業は、基本的に時間単価の高い業務になりますから、どうしても今日のうちにやらなければならない仕事や、残業時間でしかできない他人を巻き込む仕事なんかが無い限りは、残業しないことにしています。
仕事の納期を守ることはビジネスマンとして絶対であるので、残業しないと決めている以上、定時間内の仕事の進め方を工夫して、納期は必ず守ります。
基本的には残業をしないというスタイルを持っていることで、「定時間内の仕事にめりはり」がつき、仕事を効率よく進める方法を考えるようになります。
これだけでも、残業をしない「定時派」には意味があると思っています。
他には、定時で帰ればプライベートの時間を多く確保できることも魅力です。
仕事を充実させるために、仕事をたくさんするというのは、正しい様で大きく間違っていると考えています。
仕事をたくさんしても、効率は下がりますし、なにより気持ちのリフレッシュをする時間をとることができません。
ですから、仕事はできるだけ早く終わらせて、プライベートを楽しむことで、仕事をする活力を得ることができるのです。
私は、趣味の読書やこのブログ「てかてんの書斎」の運営、資格試験の勉強や子供の頃から続けているバレーボールなど、プライベートを充実させるためにたくさんのことを行っています。
こうした楽しみがあるからこそ、仕事でたまったストレスを発散し、また仕事を頑張ろうと思える部分が少なからずあります。
ワークライフバランスという言葉があるように、仕事とプライベートにはある程度のバランスを持っていなければならないのではないでしょうか。
● ワークライフバランスに関する記事は、過去記事からお読みいただけます。
お時間の御都合が合えば、以下のリンクからお読みください。
まとめますと、
自分の能力が伴っておらず、仕事が片付かなければ残業する。
今日中に仕上げる必要がある仕事があれば、残業する。
それ以外は、出来るだけ定時で帰る努力をする。
簡単に表現すると、こんなイメージで仕事に取り組んでいます。
■ 「定時派」と「残業派」の意見
てかてんの意見を見ていただいたところで、今度は一般的な「定時派」と「残業派」の意見を見ていきます。
定時派では、前述したてかてんの意見とかなり重なるところがあります。
追記しておくと、
・ 仕事が終わってもいないのに、決まって定時で帰る人がいる
・ 定時間内の仕事量も少ないのに、定時で帰る人がいる
こういう人達を見たことがあると思います。
どんな職場にも、必ず「業務怠慢」の人はいるものです。
日中にゆっくり仕事をして、仕事が終わってもいないのに定時で帰る人は、仕事に対する責任感がありません。
でもそれがさも当たり前かのように定時で帰ってしまうのですから、仕事に対して責任感がある人や、仕事を進めるスピードが速い人にしわ寄せがきます。
組織では、こうしたことが当たり前に起こっているものですが、定時で帰るなら定時で帰るなりに結果は出さなければいけないと思っています。
それが、働いて給与をもらうことではないのでしょうか。
これは残業派にも言えるのですが、日中ゆっくり仕事をして、仕事が片付かなかったから残業するというのは、少し考え方が間違っています。
確かに、決められた仕事を終わらせるために残業することは間違いではありません。
しかし、日中の仕事のスピードを速めれば、残業しなくても済む場合もあるのです。
これでは、残業代を稼ぐために日中の仕事をさぼっていると思われてもおかしくありません。
実際に、能力が未発達で仕事が追い付かずに残業になるパターンはあります。
こういう人は、残業してでも能力を身に着けて、いち早く戦力になるべきですから、攻める対象ではないと思います。
また、残業することが正義だと思っている人や、残業する人は仕事ができる人だと勘違いしている人も困りものです。
昔は、働けば働くほど利益になる時代もあったかもしれませんが、現代ではできるだけ少ない人数・少ない時間で成果をあげなければ利益になりにくい時代になっています。
人件費削減、残業規制などが良い例でしょう。
良いもの、良いサービスをいかに安く早く提供するかが勝負なのですから。
こんな時代に、残業して会社で長く仕事をするやつが偉い!なんて古い考え方をしていてはダメです。
残業すればするだけ、会社に余計なお金を払わせていることを忘れてはいけません。
一般論といいながら、かなりてかてんの私的な部分がでてきてしまいましたが、できるだけ定時で帰りながらも成果を上げる方法や能力を身に着けることが重要だと言いたいのですね。
■ 一人ひとり働き方は違うので、意見を持つべきだ
今の時代は、働き方も多様化しています。
日中勤務する人、交代勤務をする人、勤務時間があいまいな営業系・販売系の人、ノマドワーカーのような自由な働き方をする人など、様々です。
ですから、一般的に「定時派が良い」と言いたいわけではありません。
必要なのは、働く人がそれぞれに自分の「働き方に対する意見」を持つべきだということです。
定時派なら定時派なりの意見。
残業派なら残業派なりの意見。
私は、~の理由で○○派です。と人に言えるような、自分の働き方に対する意見を持てば、他人の残業や働き方に対して文句を言う人も少なくなると思います。
日本人は、生きている時間の大半を働いて過ごすことがシステムとなってしまっています。
だからこそ、自分はどんなふうに働きたいのか。
はっきりとした意見を持って、仕事以外のプライベートについても考えていきたいものです。
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