【 年間120冊読書計画 38冊目】
「不器用な人ほど成功する」
中谷 彰宏 著作 読了。
■ 不器用な人ほど成功する = どんな人にでもチャンスはある
「不器用な人ほど成功する」
この言葉をただそのままの意味で捉えると、不器用であればあるほど成功しやすいと言っているように感じます。
「成功」とは非常に抽象的なもので、不器用だからとか器用だからとかは、関係がないのではないかと個人的には思います。
そこで、「不器用な人ほど成功する」という言葉を、「どんな人にでもチャンスはある」と解釈して考察していきます。
不器用な人ほど成功するということは、成功する為には「何も器用である必要はない」「天才である必要はない」という意味だと捉えます。
不器用だって成功できるんだよ、ということですね。
何かのジャンルで成功するか否かを決めるのは、もちろん才能や能力、要領の良さも関係あるとは思いますが、最も必要な要素は「行動力」と「継続力(努力すること)」ではないでしょうか。
どんなジャンルにチャレンジするとしても、まず「行動」しなければ「結果」を得ることはできません。
また、「行動」したとしても、それを「継続」することができなければ、「優れた結果」を出すことは難しいでしょう。
だから、成功する為には「行動力」と「継続力」が必要なのですね。
不器用でも成功できるという言葉の裏には、器用になんでもこなす頭の良い人にありがちな「出来ない理由を考えてしまう」ということも上げられます。
器用で頭の良い人程、
○○のスキルが足りないから、出来ない。
○○の経験が浅いから、まだこのタイミングじゃない。
○○の分野で自分より優れている人は大勢いるから、成功の可能性は低い。
といった、頭が良い故の「出来ない理由」を考えることが多いのではないでしょうか。
この様な出来ない理由は、自分が「行動出来ない」ことへの「言い訳」なのですが、頭が良ければ良い程、「行動出来ないのが当然だ」とも言える色々な理由を考えついてしまうものです。
例えば、作家になりたいと思っているけれど、行動できない器用なタイプは、
文章力が足りないから、まだ本を書けない。
面白いネタを探す為にも、読書から頑張ろう。(執筆の先延ばし)
作家は大勢いるし、あらゆるジャンルの本が出版されているから、自分が出版する余地が無い。
まだ20代で若いから、本を出版するような立場じゃない。
などなど、「確かに今は行動出来ないな」と納得してしまうような理由をいくつも思いつくのです。
でも、これら一つひとつを見ていくと、どうでしょうか。
どれも、「行動(文章を書く、本を執筆する)」ことを先延ばしにしたり、やってもいない内から出来ないと決めつけたりしているだけなのです。
1冊の本も書かないうちから言い訳を考えるのでは、絶対に成功できません。
最初から優れた成果が挙げられるジャンルなんて、無いのですから、最初はレベルが低くても、とにかく「行動」してそれを「継続」していくことが重要です。
成功は、「行動」してそれを「継続」してもいないうちから、見えてくるものではないのです。
つまりは、「不器用な人」が「成功出来ない理由も考えずに行動するタイプ」を意味しているのだとすると、「不器用な人ほど成功する」というのは正しい表現だと考察できます。
■ 作中の引用と、考察
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「忙しくて本が読めない」そういう人のカバンに1冊も本が入っていない。
つまり、これは本でなくても同じことで、「~ができない」という言い訳はするけれど、「その~」をしようとすらしていない人が多いということです。
仕事で、「忙しいから出来ない」という人に限って、長く休憩したり、だらだらしゃべったりしているものです。
また、人生は1度きり。
しなければならないことをしても一生。できることをしても一生。好きなことだけしても一生。
あなたの人生は、あなたの為にあります。今一度、自分の人生について真剣に考える必要があるのではないでしょうか。
◼︎◼︎
ここで例にあがっているのも、「○○だから~ができない」という、出来ない理由です。
世間でもよくあることで、周りと比べたり、自分の忙しさや能力の足りなさを理由にして、出来ない言い訳をしてしまいます。
忙しくて本が読めないという人の鞄に本が入っていない、というのはすごくわかりやすく核心を突く表現です。
言い換えれば、仕事が忙しいと周りにいって回っている人は、それを言う暇があるくらい仕事が詰まっていないということです。
時間が無いと言いながら、その行動を少しでもやろうとしている人は少数派。
本当なら、ちょっとした隙間時間にでも少しずつやって、積み重ねで時間を作ることもできます。
自分の行動を振り返ってみて、行動できているのかできていないのか、確認してみましょう。
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