なぜ、あの人は「存在感」があるのか

 

 

【 年間120冊読書計画 36冊目】

 
 

なぜ、あの人は「存在感」があるのか」
 
 
 中谷 彰宏 著作 読了。
 
 
 

なぜ、あの人は「存在感」があるのか―アピールしなくても光る50の具体例 (PHP文庫)

 
 
 
 
 

■ 誰にでも存在感はある

 
 
 
 「存在感」は、圧倒的に発言力がある人や、明るく周りの雰囲気を変えてくれる人、結果を出す人などのポジティブな側面と、仕事をしない人、仕事が出来ない人、声が大きくてうるさい人、遅刻ばかりする人など、ネガティブな側面があります。
 
 
 よくイメージされるのが前者のポジティブな側面で、「存在感」という言葉を良い意味で捉えることが一般的になっていると思います。
 
 「存在感がある人になりたい!」とか「君は存在感が無いよね」という言葉があることからも、「存在感」をポジティブに捉えていることがわかりますよね。
 
 いい意味で目立っている人になりたいと、誰もが思う訳で、自然と周囲の目を気にしてしまうもの。
 
 それはそれで間違っていないと思います。
 
 しかし、「存在感」というのは、ただ単に目立つことをするだけでなくても、その人の「存在」というものを周りがどのようにして認識しているかによって変わってきます。
 
 おとなしく、黙々と仕事に取り組むタイプも、見ている人は「真面目だな」と見てくれています。
 
 大勢の人に認識されなくても、「真面目だな」と思ってくれている人に対しては、十分な存在感を醸し出していることになるのです。
 
 もちろん、ネガティブな側面で「存在感」を出す必要はありません。
 
 仕事をさぼったり、遅刻ばかりしたり、文句や愚痴ばかり言うことで「存在感」を出していても、マイナスになるだけで何もいいことはありませんから。
 
 
 ここで考えておきたいのは、「存在感」というものは誰にでもあって、それをどのように、どんな手段で、周りに認識してもらっているのかが重要だということです。
 
 あなたの存在は、あなたにしか出せない「存在感」から生まれます。
 
 いつも行動を共にしている人達に、「どんな存在?」と聞いてみると、自分が周りにどのような「存在感」を出しているのかがわかるかもしれません。
 
 
 
 
 
 
 
 

■ 自分を押し付けるのは小粒。存在感がある人は、相手を知ろうとする。

 
 
 
 
以下、「なぜ、あの人は”存在感”があるのか」から一部引用しています。
 
 
 
 
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小粒な人は、みんなが「IT時代だ」と言えば、「IT、IT」と騒ぎます。
 
 
ITバブルが弾けると、打って変わって、「あんなのはバブルだ」とか「最初からわかっていた」と言ったりします。
 
 
 
このような人は、何か意見を相手に伝えたり、押し付けたりしたいタイプで、印象としては、「あの人の言っていることは信用できない」とか「声が大きくてうるさい」といった意味で存在感を出してしまいます。
 
 
 
小粒な人は自分を知ってもらおうとし、存在感のある人は、相手のことを知ろうとするのです。
 
 
 
 
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 この文章にもあるように、ニュースや周囲で騒がれていることを、あたかも自分の意見かのように騒ぎ立てる人は、確かに小粒だと思います。
 
 優れている人は、「IT時代」と世間で騒がれたとき、「IT時代」に対して自分の意見を考えて述べることができる人だと思います。
 
 ニュースのセリフを代弁するだけなら、ニュースキャスターが全国メディアでやってくれているのですから、わざわざ自分から小粒になる必要はありません。
 
 
 
 また、相手を知ろうとすることこそ「存在感」がある人だ、というのも頷けます。
 
 相手をきちんと知ろうとして、相手に歩み寄るという習慣があれば、良好な人間関係を築きやすくなりますし、その結果として仕事を進めやすくなったり、相手の為になることが自然とできるようになるものだと思います。
 
 そうなってくると、相手にとっての私は、よき理解者であり頼りになる存在に近づける。
 
 結果として、その相手にとっては「存在感のある人」になるのだと思います。
 
 
 「存在感」と一口に言っても、色々な捉え方があるし、誰にでも存在感はあるのだという考え方は、非常に面白いものだと思いました。
 
 
 
 
 
 
 
それでは、36冊目、読了です。
 
 
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