勉強とは、1日や2日で結果が出てくるようなものではなく、日々コツコツ継続していくことで「結果が徐々に現れる」ものです。
ついつい私達は、
「今日○時間も勉強したのだから、理解できているはずだ」
「毎日○時間も勉強しているのに、全然結果がでてこない!」
という風に、1日のうちに勉強した勉強時間を元に結果を期待してしまいます。
もちろん、勉強時間と勉強の結果は比例するのですが、それはこれまで勉強してきた累計時間のことであり、1日の勉強時間ではありません。
たった1日だけ「1日中勉強に集中した」としても、知識は定着しませんし、それだけで頭が良くなったりはしませんよね。
1日4時間の勉強を1週間(合計28時間)勉強することよりも、毎日1時間の勉強を1か月(合計30時間)のほうが、累計勉強時間は多くなります。
1日に4時間も勉強をすることは難しくても、1日1時間や30分を継続することは、何とかできると思います。
コツコツ続けていくことで、累計勉強時間を増やしていくことが大切なのです。
詳しくは、
「勉強は、毎日少しずつコツコツやる事で効果を発揮する」をご一読ください。
毎日コツコツ勉強することについては、前述の記事をご一読いただくとして、今回は「毎日コツコツ勉強するために必要なこと」について考えていきたいと思います。
■ 勉強をコツコツ継続する秘訣は、「目標設定」と「日々の勉強計画」
勉強をコツコツ継続するとしても、勉強をする目的や意味がなければ難しいものです。
例え、1時間や30分という短い時間であっても、「毎日継続してコツコツ努力する」のは、一般的に考えられているよりも難しいことだからです。
毎日コツコツ勉強することが、勉強の結果に繋がるとわかっていても、どうすれば毎日コツコツ勉強することができるのか?
その鍵は、勉強するにあたって「目標を設定すること」とその目標を元に「日々の勉強計画を作って実行すること」の2つです。
目標を決めたり、勉強の計画を作ったりするだけで結果がでるわけないじゃないか。
私も最初はそう思っていたのですが、「目標」や「計画」は毎日コツコツ続けていく為には、絶対必要なものだとまで思うようになりました。
毎日コツコツ続けていくと、「これで本当に結果がでるのだろうか?」とか「毎日勉強ばかりじゃなくて、他のこともやりたいな」とか考えてしまうようになります。
勉強をメインにする必要はありませんが、上記のような誘惑は、ついつい時間を忘れて楽しんでしまいますから、後から「あちゃー、もう勉強する時間がない」ということにもなりがちです。
こんな時、「目標設定をしていて」、「日々の勉強計画が作られている」と、勉強もこなしながら他のやりたいことも楽しめるようになります。
■ 例を元に、「目標設定」と「日々の勉強計画」を見ていこう
私が実際に行っている目標設定と、日々の勉強計画を例に挙げて、どんな効果があるのかを見ていきましょう。
それぞれの「目標設定」と「日々の勉強計画」を見ていきましょう。
・ 世界遺産検定1級
目標設定としては、今年の12月の検定で「1級」に合格すること。
勉強するに当たっては、趣味である旅行をより楽しむための知識と教養を身に着けて、まだ知らない素敵な旅行先についても学ぶことを目標とする。
日々の勉強計画では、検定が12月なので、8月くらいまでは「テキストを音声で吹き込んだ音声教材を繰り返し聞く」ことと、「世界遺産のDVDを繰り返し観る」ことによって、基礎を作っておき、8月からは日々テキストと問題集を勉強する。
勉強時間は車での通勤中に「音声を聞いたり、DVDを聞いたり」することで、勉強時間を確保し、余裕があれば帰宅後も何かをしながら音声を聞く。
テキストと問題集の勉強をスタートしてからは、1日のページ数を決めておき、それをノルマに勉強する。
・ ファイナンシャルプランニング技能士3級
目標設定としては、今年の5月の検定で「3級」に合格すること。
勉強するに当たっては、将来ファイナンシャルプランナーとして働ける実力を身に着けると共に、私生活でも利用できるお金の知識を十分に身に着けて、身のまわりのお金の管理をすること。
自宅では、公式過去問題の問題集を手書きで解き、必要に応じてテキストを参照。
勉強時間としては、公式過去問アプリは随時、公式過去問題の問題集は1日最低1章以上はこなす。
このような感じで簡単に勉強をする目的と、日々の勉強計画を作成しています。手帳に張り付けておいたり、リマインドアプリで朝一にアラームしたり、勉強机にプリントアウトしたものを置いておいたりしています。
いつでも見返すことが出来る状態にしておけば、やる気を維持したり、一日の勉強量を把握したりすることにも役立ちます。
なにより、計画通りに進めなければ、結果がでないとわかることが大きな効果に繋がります。
勉強の結果はなかなか実感することはできませんが、目標や計画通りに勉強ができているかどうかはわかります。
勉強の成果が出ていないと落ち込むよりも、計画通りに勉強できている!とプラス思考に動いた方がモチベーションも保ちやすいですし、勉強のメリハリもつけやすい。
勉強をし過ぎているのか、足りていないのかは、計画を元に考えればわかるからですね。
なにも基準となる目標や計画がなければ、毎日闇雲に勉強していくことになってしまい、効率が悪くなります。
今日はついつい細切れ時間にゲームアプリを楽しんでしまったというときには、勉強量が少し足りていないから自宅で大目に勉強するとか、予定よりもたくさん勉強できているからちょっと漫画を読んで気分転換しようとか、うまく調整することもできます。
勉強とプライベートのバランスを取る上でも、目標設定と勉強計画を立てていれば、ひとつの基準として調整しやすくなります。
■ 終わりに
学校では、先生に「目標を立てなさい」「計画を立てなさい」と教えてもらうことがありましたが、当時は押し付けられているイメージで、真剣に考えていませんでした。
なぜ真剣に考えられないのかというと、子供の頃に「目標や計画の意味」を理解することは難しいからです。
目標や計画は、自分の中に何か叶えたい夢や望みがあって初めて、その大切さに気が付くものです。
叶えたい夢や望みが無ければ、特に自分の行動を管理してまで努力しなくても、気になったりしませんよね。それは、結果に対して興味が無いからです。
勉強をしているくらいなら遊んでいたいという子供達は、勉強の結果(成績や知識が増えていくことなど)に対して全く興味が無いから、努力をしようとしません。結果として、努力しようとしてまで取り組もうとしていないから、「目標や計画の意味」を理解することができず、先生の言葉も子供達には届かないのかもしれません。
何か夢があったり、叶えたい目標があったりする人にとっては、勉強の目標設定と日々の勉強計画は必ずあなたの助けになります。
今、取り組んでいることがある人は、ぜひ目標設定と勉強計画を作成してみてください。
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