【 年間120冊読書計画 35冊目】
「神様の御用人2」
浅葉 なつ 著作 読了。
神様の御用人シリーズの第2巻。
神様に頼まれる御用(お願い事)を叶えるべく行動するのが御用人の仕事。
主人公の良彦は、1巻同様、あいかわらずお供の「黄金」と共に、各地の神様の御用を遂行する毎日を過ごしていた。
良彦が持つ「宣之言書(のりとごとのしょ)」には、ある日突如として神様の名前が浮かび上がる。その神様の名前を頼りに、祀られている神社を調べて会いに行く。そしてそこで御用を受け、遂行する。
「なんで俺が・・・」と思いながらも、少しずつ神についての知識も増え、御用を遂行することに「やりがい」を感じ始める。
今作では、誰もが一度は耳にしたことがある有名な神様も登場し、親近感のようなものを感じながら読み進めていくことができます。
書評の後に、神様の御用人2で登場した神様について、簡単な紹介をしていきたいと思います。
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2冊連続で「神様の御用人」を読んでしまいました。元々、お寺や神社、神様に興味があったからだと思いますが、すらすら読める上に勉強にもなって、続きが後1冊なことがすでに残念です。(2015年5月現在、神様の御用人は1~3まで発売されています)
2巻で登場する神様は、
その昔、国を創ったとされている「少彦名神(すくなびこなのかみ)」
説明はいらないと思いますが、「貧乏神(びんぼうがみ)と疫病神(やくびょうがみ)」
人が悲しい時に、その悲しみの半分を請け負ってくれる「泣沢女神(なきさわめのかみ)」
須佐之男命(すさのおのみこと)の娘である「須勢理毘売(すせりびめ)」
へぇー、そんな役割を持った神様がいたんだ。っていうのが正直な気持ちですが、実際に調べてみると「神様の御用人」の中で紹介されている神様の説明は、諸説ある中の一説を採用していて、すべてノンフィクションであるようです。
登場する神様は、どこの神社に祀られていて、どんな活躍をしたのか、どんな役割を担っているのかまで詳しく解説されているので、読んでいて「へぇー」となることが多いです。
神様は、1人、2人と数えるのではなく、「1柱、2柱」と数えるそうです。
神様に関するウンチクが要所に散りばめられていて、雑学の習得にもぴったりです。
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・ 「少彦名神(すくなびこなのかみ)」
日本の神話に登場する神。
小さな体で、作中にも登場する「大国主神(おおくにぬしのかみ)」と共に、国作りを行った神とされている。
・ 「泣沢女神(なきさわめのかみ)」
日本の神話に登場する神。
同じく日本神話に登場する神、イザナギの涙から生まれた女神とされている。
涙にちなんで、泉の湧き水をもたらす精霊だと表現されることもある。
・ 須佐之男命(すさのおのみこと)と須勢理毘売(すせりびめ)
両神とも、日本の神話に登場する神。
須佐之男命(すさのおのみこと)は、多面的な性格をしていたそうで、激しい一面も甘えた一面も、英雄的一面も兼ね揃えた神だったという。
須勢理毘売(すせりびめ)は、前述の大国主神を旦那に持つ、女神とされている。
神話について調べてみると、色々な神の誕生と家系などが互いにリンクしていて、勉強する程に面白くなる分野なのだろうなと感じました。
神様の御用人 (2) (メディアワークス文庫)
posted with amazlet at 15.05.18
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