何を勉強したら良いかわからない。
何で勉強しないといけないの?
勉強したい事がありません。
周囲にヒアリングすると、このような言葉をよく聞きます。
確かに、勉強をし始めるときは、何か明確な理由や動機がないと、勉強をする意味が見出せないかもしれません。
子供の頃の義務教育でも、「数学なんて勉強して意味あるんですか?」とか、「日本人なのになんで英語を勉強しないといけないんですか?」といった質問をする生徒がいます。
義務教育の意味が理解できている方がすごいのですが、大体は受験に合格するためだったり、校内で良い順位を取るためだったりします。
子供の頃はよく意味がわからなくても、社会に出てから「やっていてよかった」とわかるものです。
今回のエントリでは、勉強のノウハウではなく、「勉強をするとはどういうことなのか」について、考えていきたいと思います。
勉強するとはどういうことなのか
勉強はした方が良い、勉強をしなさい、と良く言いますが、そもそも勉強をするとはどういうことなのでしょうか?
机について、教科書を読み、問題を解くことが勉強?
本を読んだりニュースを見たり、情報を手に入れることが勉強?
何か新しい経験をしたり、何かに取り組む中で学んだりすることが勉強?
色々な意見があるかもしれません。
一般的な勉強のイメージは、
机について、教科書を読み、問題を解くこと
だと思います。
小学校、中学校の義務教育や、高校、専門学校、大学の勉強が、そのまま勉強のイメージとなっているのです。
もちろん、机について、教科書を読み、問題を解くことは立派な勉強です。
ただし、机について、教科書を読み、問題を解くことだけが勉強だというイメージを持っている人は、そのイメージを変えたほうが良いでしょう。
学生までの勉強は、机について、教科書を読み、問題を解くこと、だったかもしれません。
社会に出る、家庭を持つ、子供が生まれる、主夫・主婦になるといったステージでは、資格の勉強をしている時は机について問題集と向き合いますが、それ以外の勉強もたくさんあります。
仕事をしていると、自分で新しいことにチャレンジしたり、開発をしたり、研究をしたり、改善をしたりしなければなりません。
その時に必要なスキルが「アイディアを生み出す能力」なのですが、どんなアイディアも幅広い情報の中から生まれます。
画期的な発明も、革新的な技術も、すべては世の中に溢れている情報を組み合わせ、思考する中で生まれるのです。
だとしたら、天才であったり、IQが高くあったりする必要は無く、日頃から情報を集めて、その情報について思考する勉強方法を身につけなければなりません。
そのためには、本を読み、雑誌を読み、ニュースを読んで、自分の考えを持つことが大切です。
これこそ、社会人に必要な勉強だと言えます。
勉強をしていく中で、勉強方法が身についていく
勉強がどういうものなのかという議論の他に、
「どうやって勉強したらいいのかわからない」
という話も良く耳にします。
前述した学生の頃の勉強では、
テキストと問題集を買い、テキストを参考にしながら問題を解く。
という勉強方法が主流で、必要に応じて暗記シートなどを活用しながら各々の勉強スタイルを作り上げてきたと思います。
これは、解答がある問題を解く勉強には活用できても、社会人に必要な勉強には応用できません。
社会人がやるべき勉強は、自ら学ぶものを決めて、自分で時間を作って学んでいくものであり、答えがあるわけではありません。
必要な情報と、必要ではない情報を取捨選択して学んで行くことも求められます。
どんなことをどんな時に学んでも良いからこそ、何を学んだらいいのか、いつ時間を作ったらいいのかがわからなくなってしまいます。
では、まず何をすれば良いのでしょうか。
とりあえず、なんでもいいからとりあえず勉強してみてください。
いまや仕事でMicrosoft officeを使わない仕事はありませんから、仕事に関係しているofficeのスキルを身に着ける勉強でもいいでしょう。
毎日料理をするという人は、片手間料理の本を読んでみたり、今人気の料理法、健康食品などについて勉強してみるのもいいかもしれません。
体重の増加が気になる人は、ダイエット関係の勉強や、食事療法なんかについて学んでみると、今後の生活が改善される可能性もあります。
旅行が好きだという人は、私も実践している「世界遺産検定」の勉強をしてみて、次の旅行先を検討するのも楽しいものです。
このように、なんでもいいので自分に関係のあることや、まだまだ知らない分野について勉強してみるのです。
勉強していけば、もっと知りたいことや、他にも勉強しなければならないことが連鎖的に表れてきて、勉強をする習慣を身に着けやすくなります。
必要な勉強を日々の生活に取り入れていくことで、仕事を楽に進められるようになったり、新しいアイディアが浮かんで来たり、ダイエットに成功したりと、すぐに生活の変化を実感できるものもあります。
実は、前述した勉強は、すべて「読書」でまかなうことができます。
Microsoft officeのスキルを詳しく学べる書籍や実用書、料理や健康食品の書籍、ダイエット法や体の仕組みに関する書籍、旅行ナビや旅行雑誌、世界遺産検定のテキストなど、すべてが「本」であり、「読書」がその勉強になるのです。
最終的に、何を勉強すればいいかわからない人は、とりあえず知りたいジャンルや学びたいジャンルの本を買って、読んでみることからスタートしましょう。
書店にいけば、どんなジャンルの本でも取り扱っていますし、いまや書店に出向かなくともAmazonで検索すればいくらでも本は探し出せます。
気になることに関する本を読んで、勉強をスタートしてみてください。
終わりに
勉強とは、何を勉強すべきか探すことが勉強です。
これは中谷彰宏さんの「25歳までにしなければならない59のこと」の中に書かれていた一説ですが、まさにその通りだと思います。
勉強をしていく中で、自分は何も知らないという「無知を知る」ところから勉強はスタートします。
知らないことだらけだとわかれば、おのずと勉強することはいくらでもあると分かります。
勉強を続け、少しずつでもわかることが増えてくると、さらに多くの事を学びたくなってきます。
勉強をしていけば、何を勉強するべきなのか?がどんどん見えてきて、今度はいくら勉強しても追い付かなくなってくるのです。
こうなってくれば、さらに勉強する時間を確保するために「時間管理術」について学び、効率よく勉強するために「勉強法」や「読書法」を学び、体調がすぐれないと勉強にならないので「健康管理」についても学びます。
こうして、自分自身を磨き続ける「良いサイクル」が生まれてくるのです。
最初はどんなきっかけでもかまいません。
とりあえず、気になった本を読んでみてください。
そこから、あなたの勉強のサイクルが生まれてくるかもしれませんから。
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