僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?

 
【 年間120冊読書計画  11冊目】

「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」
 
 
小暮 太一 著 読了。
 
 

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世の中には様々な働き方があります。
 
 
大きく見れば、アルバイト、パートタイム、フリーター、会社員、公務員、自営業、フリーランスなどがあり、その中にも無数の職種があります。
 
 
 
 
一般的に働くとは、
 
 
 
「どこかに雇ってもらい、働く(時間と労働力を提供する)ことでお金をもらうこと」
 
 
 
だと定義できます。
 
 
私達は、時間と労働力を売ることで、お金をもらっているようなものなのです。
 
 
 
人生を豊かにする「時間」+「お金」=「自由」のエントリでも書きましたが、「人生を豊かにするには、お金と時間の自由を手に入れなければならない」と考えています。
 
 

 

tekaten.hatenablog.jp

 

 
 
しかし、お金を手に入れるために時間と労働力を売っているので、この両者は反比例してしまっているのです。
 
 
お金を望めば時間が無くなり、時間を望めばお金を得ることが出来ない。
 
 
雇われの身では、このお金と時間の反比例関係からは逃れられないようになってしまっているのです。
 
 
 
さて、こうしたことを考えているときに「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」に出会ったのですが、この本では「給与」がどのようにして決められているのかについて考察されています。
 
 
言われてみれば、
 
 
 
「自分の給与ってどうやって決まっているんだろう?」
 
 
 
と不思議に思いました。
 
 
極論を言えば、仕事で成果を上げた日も、何もしなかった日も、同じ給与が支給されてしまうことさえあるのがサラリーマンです。
 
 
成果主義が完璧に取り入れられている職種は稀なのではないでしょうか。
 
 
 
そんな「給与」について経済学的に以下のような事が書かれています。
 
 
 
 
 
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一般的な日本の企業(外資系を除く)では、給与がどのようにして決められているか考えたことがあるでしょうか。
 
 
頑張って働けば、それだけ給与が増えるという幻を見ていませんか。
 
 
もちろん、数年頑張って昇進すれば、給与は上がるでしょう。
 
 
それでも上がる量は微量ですし、お金をもらう分だけ仕事が忙しくなったりプレッシャーを感じたりします。
 
 
 
給与は、「明日も同じように働けるようにするための必要経費」だけ支払われているのです。
 
 
同じように働けるように休息をとる「家賃」だったり、体力をつけるための「食費」であったり、通勤に必要な「衣類」だったりと、必要最低限で計算するのがセオリーです。(すべての企業ではありませんが。)
 
 
そうであれば、企業でどれだけ昇進しても、その仕事量やプレッシャーから回復するための必要経費が支払われているだけで、豊かになれるとは言えません。
 
 
このことを「知っている」だけでも、これからの生活感がかわってくるのではないでしょうか。
 
 
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給与は、「明日も同じように働けるようにするための必要経費」だけ支払われているのだとしたら、昇進して多く支払われる給与には、「昇進したがゆえの大きな仕事からくるストレスなどを癒す金額」が含まれてくることになります。
 
 
 
昇進して給与が上がっても、その分責任やプレッシャーが付いてくる。
 
 
 
これでは、どれだけサラリーマンとして働いていても、自由を手にすることは難しいのかもしれません。
 
働き方、人生の生き方については、どこまでも考え続けなければならないのだと感じますね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それでは、11冊目、読了です。
 
 

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

 
 
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