「1日24時間を無駄なく使えている人はごくわずか」のエントリで、1日24時間しかないからこそ、その24時間を以下に生産的に使うかについてお話ししました。
今回は、その24時間を「無駄なく」使えている人が少ないというところに注目して、
私達はなぜ、24時間を無駄なく使うことができないのか?について書いていきます。
とはいえ私も、昔に比べると生産的なポジティブタイムを過ごすことができるようになりましたが、まだまだといったところです。
「ポジティブタイム」とは、前向きに楽しんで過ごせている時間のことで、「楽しい」「嬉しい」「気分が良い」と感じる時間のことです。
同じ仕事をする時間でも、ポジティブに楽しく集中して取り組める時間もあれば、やる気がなくてつまらなく感じるネガティブな時間があります。
これを、ポジティブタイムとネガティブタイムと名付けています。
ポジティブタイムとネガティブタイムを意識し始めると、1日の中でどちらもたくさん感じていることに気がつきます。
また、同じ仕事や同じ趣味の時間など、ポジティブタイムだった事は、次同じことをやってもポジティブタイムになる傾向が強いです。
好きなスポーツを楽しんだポジティブタイムがあれば、次にまた同じスポーツをやるとポジティブタイムになります。
嫌な上司と過ごしたネガティブタイムがあれば、翌日同じ上司と仕事をするとネガティブタイムになるのです。
この様に、私達は過去に経験した同じ出来事については、同じポジティブタイムか同じネガティブタイムで過ごすパターンにはまってしまっています。
ここは大切なので覚えておいてくださいね。
24時間を無駄なく、「生産的なポジティブタイム」を多く過ごしている人は、この同じパターンから外れるように行動できている人だと言えます。
ポジティブタイムで過ごせた出来事は、今後の人生に増やしていき、ネガティブタイムで過ごしてしまった出来事は、今後その出来事そのものを減らしていくかポジティブタイムに変えるための工夫をする必要があります。
では、これらをどうやって増やしたり減らしたり、はたまた変えていったりすれば良いのでしょうか。
1. ポジティブタイムの出来事は、今後も継続する
「楽しいこと」「うれしいこと」は、人生にどんどん取り入れていきたいですね。
先程もお話しした様に、過去にポジティブタイムで過ごした出来事は、次に同じ行動をとってもポジティブタイムになりやすい。
その傾向を利用して、「楽しくて、面白くて、充実していて、あっという間に感じること」をできるだけ毎日の生活に取り入れていきます。
毎日ルーチンワークの様に仕事をし、帰って家でだらだらするだけでは、人生つまらなくなってしまいます。
月曜日は趣味のスポーツ、火曜日は興味のある本を読んで、水曜日は友人や刺激になる人と食事をする。
木曜日はまた別のスポーツを楽しんで、金曜日は大好きな温泉で疲れを癒して映画を1本楽しむ。
土日は近くても遠くてもいいから出かけたり旅行したりする。
まとまった時間がなければ、資格の勉強をしたり、読書をしたり、自分がリフレッシュできることをしたりでも良いでしょう。
この様に、積極的にポジティブタイムを取り入れていくようにすると、毎日がいきいきしてきます。
疲れていても、ちょっとやる気がなくなっていても、ポジティブタイムで時間を忘れ、楽しいことでストレスを発散したいものです。
2. ネガティブタイムの出来事を、今後は減らせるだけ減らす
ポジティブタイムを増やしていく上で、24時間が増えるわけではありませんから、何かしらの時間を減らす必要があります。
そこで、もちろんネガティブタイムを減らしたほうが良いです。
ネガティブタイムも、過去の経験からわかるので、今まで嫌々やっていたことを減らします。
とはいえ、仕事がネガティブタイムだから仕事をやめるという訳にはいきません。
まずは、減らすことができるネガティブタイムから探していきましょう。
・ 少しでも嫌だなと感じた飲み会を断ったり、一次会だけの参加にしたりする。
・ 渋滞する通勤時間がネガティブタイムなら、思い切って会社の近所に引越しをする。
・ 楽しくないチームでスポーツをしているなら、無理して参加せずにやめる。
といったことが可能です。
付き合いは大切なことですが、楽しくなくて辛い付き合いに、無理してすべて参加する必要はありません。
自分の時間とのバランスを考えながら、付き合いの時間は調整するのがベストです。
付き合いの飲み事や、食事会などにすべて我慢して参加していると、仕事とプライベートの境が見えなくなるので、
自分のペースに合った付き合いを心がけるとネガティブタイムは減らせます。
しかし、先ほどの残り2つの例を見ると、ネガティブタイムを減らすためには少し極端な行動にでなければならないので、次の「ポジティブタイム」に変える、のほうをおすすめします。
3. 減らせないネガティブタイムは、ポジティブタイムに変える
ネガティブタイムを作り出しているのは、他ならぬ自分自身です。
人付き合いがめんどくさい、講義がつまらない、仕事にやりがいを感じないといったネガティブタイム特有の感情は、すべて自分自身の感情なのです。
だからこそ、「楽しさ」や「やりがい」を見つけて打ち込むことができれば、ネガティブタイムはポジティブタイムへと変えていくことができます。
先ほどの例を元に考えてみましょう。
・ 渋滞する通勤時間がネガティブタイムなら、思い切って会社の近所に引越しをする。
・ 楽しくないチームでスポーツをしているなら、無理して参加せずにやめる。
これらは引越しやチームそのものをやめてしまうという極端な例で、あまり現実的だとは言えません。
だとすれば、これらのネガティブタイムをポジティブタイムに変える方法を考えたほうが建設的なです。
通勤時間がネガティブタイムなら、それがなぜ「つまらなかったり」「めんどくさかったり」するのかを考えて、対策します。
例えば、ただルーチンのように1時間も運転するのがつまらないのだとすれば、好きな音楽を聴いたり、学びたいことのオーディオブックを聴いたりすれば、退屈しのぎになるだけでなく勉強にもなります。
楽しくないスポーツチームにいるのなら、やめてしまうだけではなく、別の同じスポーツをやっているチームに転籍すれば、ポジティブタイムになるかもしれません。
このようなちょっとした工夫で、ポジティブタイムは作り出せます。
最終的にはやる気やモチベーションがあればポジティブタイムは作り出せますが、人間はだらだらする生き物ですからそううまくはいきませんよね。
「根性論」「精神論」では、続かないものなのですから。
仕組みやちょっとした変化を加えて、ネガティブタイムはポジティブタイムに変えていくことを目指してください。
おまけに・・・
「新しいこと」にチャレンジすると、ポジティブタイムかネガティブタイムかの判断が非常に難しい。
最初から「これはたのしい!」と時間を忘れて取り組めても、新鮮だからポジティブタイムに感じただけということもしばしばです。
難しすぎて楽しめなかったスポーツはネガティブタイムになりますが、やっていくうちに上達してポジティブタイムになる可能性だってあります。
スポーツは楽しいけど、入ったばかりのチームは気を使い過ぎてストレスになるというパターンもあります。
現状はネガティブタイムですが、潜在的にポジティブタイムになれる可能性がある、ということにも目を向けてみて下さい。
楽しめるまでやり抜いてみると、すべてのことがポジティブタイムになりうることがわかってきます。
仕事がつまらないと「ネガティブタイム」を過ごしている人は、
・ その仕事が根本的につまらない(その人に合わない)
・ 「楽しさ」が分かるレベルまで達していない
・ そもそも何も考えずにただ仕事をしている
上記の3つのどれかに当てはまると思います。
その人に合わない仕事だったり、何も考えていなかったりは、そのまま改善しなければ変わっていきません。
ですが、「楽しさ」がわかるまでは我慢し、「楽しさ」がわかるまでやり抜いてみなければ判断することはできないのです。
つまらないからとすぐやめてしまうのではなく、「楽しさ」が分かるまでやり抜く。
そのために、今はつまらないと感じていることを、少しでも楽しいと感じられるように目標を持つなり、工夫を凝らすのです。
そうすれば、いつしかネガティブタイムはポジティブタイムに変わっていくでしょう。
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