本の復習をする仕組み「読書ログ」の活用

 

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昨日の記事


本は読みっぱなしではなく、復習することで真の効果を発揮する – てかてんの書斎

をさらに掘り下げて解説します。

 
あくまで私が実践している「読書の復習法」なので、さらに良い方法はあると思いますが、参考程度に読んでいただければ幸いです。
 
 
私は、読書の復習として「読書ログ」を活用しています。
 
「読書ログ」とは、簡単に言うと、読書で学んだ大切なことをまとめているデータベースです。
 
やり方は以下のような感じです。
 
 
1. 読書をしながら、気になったフレーズに付箋を貼る
 
2. 本を読み終わったら、気になったフレーズをExcelのシートに入力
( カテゴリー、著者名、本のタイトル、キーワードから検索可能)
 
3. 必要に応じて、Excelシートの縮小コピーを持ち歩き、スキマ時間で読み直す
 
 
この3つのステップです。
 
詳しくお話ししていきましょう。
 
 
1. 読書をしながら、気になったフレーズに付箋を貼る
 
まずは、本を読みながら「気になるフレーズ」にどんどん付箋を貼っていきます。
 
私が使っている付箋は、100円均一に売っている「プラスチック製のクリア付箋」です。
 
100円というリーズナブルな価格であり、100~300枚程度(商品によって異なる)の付箋が入っているので、安く大量に使用できるところが良いです。
 
種類は様々ありますが、できるだけ「細身の付箋」を使ってください。
 
細身のタイプを使っているのは、まさにこの行が大切だ!とわかるように、文字のサイズに合わせたものを選んでいるからです。
 
通常の付箋だと、文字に対して付箋が太すぎてしまい、どの行だったのかを考える時間が発生します。
 
このページが大切だ、と付箋を貼るのではなく、「フレーズ」「行」といった小さな単位で付箋を貼っていきます。
 
付箋を貼る時のポイントですが、「どんなに些細なことでもとにかく貼る」ということです。
 
「これくらい当たり前」とか、「これなら覚えられる」といった考えは捨てて、とにかく貼ります。
 
読み終わって何日か経つと、「これなら覚えられる」と思ったフレーズも忘れているのが当たり前です。
 
自分の脳みそに頼らず、情報はどんどん付箋で抑えておきましょう。
 
 
 
2. 本を読み終わったら、気になったフレーズをExcelのシートに入力
( カテゴリー、著者名、本のタイトル、キーワードから検索可能)
 
 
本を読み終わったら、今一度付箋を貼った部分を読み返してみましょう。
 
付箋を貼ったフレーズのみで良いので、ページをさらっと流す感じで一気に読み直します。
 
私は本によっては20枚程度の付箋を貼ることもありますが、それでも読み直しには大した時間はかかりません。
 
 
読み直しをしていると、本を読んでいるときは「なるほど」と感じた部分が、また違った感じで読めるはずです。
 
新しい気づきがあったり、「あれ?ここはそうでもないな」と感じたりします。
 
実は、これが大きな「復習」になっています。
 
本を読んでいるときは純粋に文字を追いながら、「すごい!なるほど」と感じたところを、今度は冷静に自分の考えを加えることができます。
 
この「考える」というステップに、学びを強化する効果があるのです。
 
そして、その後、Excelのシートに入力することで、ノートに文字を書くようなアウトプットもできます。
 
こうして3回、同じ文章に触れることで覚えることができる他、Excelシートに記入しますからいつでも見直せる「あなただけの人生の教科書」を作っていくのです。
 
 
また、Excelでは、「フィルタ」という機能を使って、必要な情報を検索し、必要な情報だけを取り出すことができます。
 
例えば、
 
「今日は読書に関する情報を抜き出したい」
 
と思ったとしましょう。
 
大量の情報を記録している「読書ログ」から、瞬時に「読書」というキーワードを含んだ情報だけを取り出したい。
 
そんなときに「フィルタ」という機能を使います。
 

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 写真では「お金」でフィルタ機能を使った状態です。
 
入力した情報の中で、「お金」という文字を含む情報だけがでてきています。
 
「フィルタ」を使えば、情報の種類別に並び替えたりする必要はなく、付箋を貼った順番にどんどん情報を入力していくだけでいいので、ストレス無く継続しやすいのも利点といえますね。
 
 
3. 必要に応じて、Excelシートの縮小コピーを持ち歩き、スキマ時間で読み直す
 
予定の管理をされているなら、手帳か手帳のアプリを使っている方が多いと思います。
 
そこで、手帳ならExcelシートの縮小コピーを、手帳のアプリを使っているならスマホExcelシートのpdfを入れておくことで、いつでも復習できるツールが出来上がります。
 
休憩時間やテレビのCMが流れている間など、何もしない「スキマ時間」に見直すと決めておきます。
 
そうすると、本から見つけた大切なフレーズや文章を繰り返し勉強することができますから、日常生活を送っている間に自然と学ぶことができます。
 
先ほどの「読書ログ」には大量の情報が入っており、今後もどんどん増えていきますから、「お金」や「仕事術」、「時間管理」といったキーワードで抜き出して、必要な情報だけを持ち歩いて学びます。
 
 
こうして、本を読みながら大事なところを付箋に残し、「読書ログ」で溜め込んでおけば、必要なときに必要な情報を学ぶことができる「仕組み」の完成です。
 
一度この仕組みさえ作ってしまえば、後は本から覚えたい情報を抜き出していくだけになるので、読書も楽しくなりますし、読むスピードも速くなります。
 
本の流れを楽しむこともあれば、情報を抜き出す事に集中してどんどん文字を追いかけることもできます。
 
著者の書き方に合わせて、様々な読み方が可能になります。
 
 
せっかく読書をするのなら、その中から学んだ大切な情報を残さず吸収しなければ勿体ないですよね。
 
だからこそ、「読書ログ」を活用して、情報を記録しておく習慣を身に着けることをおすすめします。
 
 

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