本は読みっぱなしではなく、復習することで真の効果を発揮する

 

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本はたくさん読めるようになったと言っても、内容をどれだけ活かせているかはまた別の問題です。
 
もちろんこれは、「たくさん読む」ことだけではなく、月に1冊ずつ丁寧に読んだとしても言えることです。
 
1冊の本を読み終わったとき、どれだけの内容を覚えていて、これから何をしようかが決まっているかどうかが大切なのです。
 
 
例えば「お金の本」を読んだ場合。
 
読み終えた時、何も覚えてない、何か行動を起こそうと思っていない人と、
 
アプリを使って家計簿をつけ、消費の中から毎月抑えられる消費の額を減らす、ということ学び、実践した人がいたとします。
 
文字通り、「読んだだけ」の前者と、知識を吸収して行動に移した後者とでは、後者の方が生活を変えていけたことはお分かり頂けるでしょう。
 
これはすごく当たり前のことなのですが、読書をしている人の中には、前者と同じタイプか、「分かっているつもり」で何も身に付かずに行動も起こさないタイプが多いのです。
 
本を読んでいると、著者の文章力によっては、非常にわかりやすく「わかった」と感じます。
 
「わかった」というのは、本の中に出てきた詳しい説明や例題を元に「わかった」だけであって、「できる(行動に移せる)」ということではありません。
 
ここが、読書にある落とし穴、なのかもしれませんね。
 
 
本に書いてあったことで、「これはいいな」と思ったことは、どんどん取り入れなければ意味がありません。
 
人間の記憶力は大したものではなく、素晴らしい内容も読み終わった時に忘れているほどに小さなものなのです。
 
 
では、どうすれば「行動」に移していけるのでしょうか?
 
 
ひとつは、「この本からすぐに始められることを探す」という気持ちで本を読むことです。
 
200ページを超える書籍から、学べるものをすべて学ぼうとすると何も頭に入りません。
 
知らないことの方が多いので、「何かひとつ」と決めてしまうことが、行動に移すポイントです。
 
 
 
もう一つは、「復習する仕組みを作る」ということです。
 
何度か同じ情報に触れると、自然に記憶することができます。
 
例えば、毎日、
 
「家計簿をつけるとお金が貯まる」
 
という言葉を読み続けるとどうでしょうか。
 
単純に、忙しくて行動に移せていない人でも、暇ができるその日まで読み続ければ必ず行動に移すチャンスがやってきます。
 
やる気がなかった人でも、毎日見ている間にやってみようか、と思うことだってあるでしょう。
 
 
大切なのは、「どのようにして毎日復習すればよいか」ということです。
 
復習すれば、本の大切な内容も頭に入ってくることはわかっていたとしても、なかなか復習しないのが人間です。
 
そこで、「復習するための仕組み」を作ることが必要になります。
 
 
私の場合は、Excelで「読書ログ」を作成し、それを活用することで強制的に復習できるようにしています。
 
以下に、私の作成している「読書ログ」の一部を示します。
 

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左から、打ち込んだ情報の「カテゴリー」、「作家名」、「タイトル」、「情報」の順番に並べて入力しています。
 
本を読みながら気になったフレーズに付箋を貼り、それを「読書ログ」に打ちこんでいくことで、大切な情報をデータべース化しています。
 
ただデータベースを作成するだけでは自己満足なのですが、この「読書ログに打ち込む」という作業の中で「復習」をしているのです。
 
本を読み終わった後、付箋を貼ったページを読み直し(1回目の復習)、それを「読書ログ」に打ち込み(2回目の復習)、必要に応じて印刷して見直す(繰り返しの復習)。
 
付箋を貼ったページの読み直しと、「読書ログ」への打ち込みで、強制的な復習を行うため、それだけでもそこそこ頭に入りますし、忘れていたことも思い出せます。
 
さらに、下図のように「キーワードでデータベースから検索」することもできますので、必要に応じて情報を引き出して復習できるようにもなっております。
 
 

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この「読書ログ」は長期的にたくさんの本を読む方におすすめの「読書ノート」の電子版になります。
 
ノートに記していても、どこに必要な情報があるのかわからなければ効果がないので、このような形にしてデータベース化しています。
 
ずっと続けれいけば、人生で悩んだときに必要な情報を引き出し、そこから解決策を導き出す、強力なツールになると思います。
 
 
読書から何かを学びたいけれど、なかなか身につかないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
 
 

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