「ワンコイン心理術」
メンタリスト DaiGo 著
今回は、メンタリストDaiGoさんのワンコイン心理術を書評していきます。
DaiGoさんは、非常に多くの著作を出版されていて、YouTubeやニコニコ動画などのライブ配信を通して多くのことを発信しています。
知識量や、その知識の深さについてもかなり定評があります。ライブ配信では、話すスピードが速すぎるなと感じますが、それも狙いなのだそう。
ギリギリ聞き取れるくらいの速さでライブ配信することで、リスナーも頭を使って全力で配信内容に耳を傾けるのだとおっしゃっていました。
一つひとつの活動にも心理術を活用されていて、本物の心理学者だなーと感じさせられましたね。
基本的には心理術をベースにした発信や書籍が多い方です。
心理術は、人生の至る場面で活用することができます。
プライベート、仕事、それに関わる人間関係の中で、人の心理を理解しておけば物事をプラスに運んでいくことができます。
そんな意味もあって、私は定期的にDaiGoさんの本を読むようにしています。
読み終えた瞬間からすぐに活用できる内容も非常に多いので、多くの著作の中から気になるタイトルの方を手に取ってみてはいかがでしょうか。
今回のトピックはこちら!
日常生活で使える「心理術」
ワンコイン心理術の中では、日常で使える心理術について多くのことが説明されています。
私たちの日常は、人間関係や他人とのコミニケーションの中で様々なことを達成していく必要があります。
何もかもひとりでこなす事は当然できませんので、相手の気持ちを理解する、人間の心理を理解する、人間の脳の仕組みを理解することが大変重要になってきます。
長い人生を生きていく中で、経験として無意識に理解している心理術も多くあると思います。
しかし、本を読むことや学術書を読むことによって、心理術をしっかり理解して活用することができれば様々な問題が解決できるかもしれません。
実際に活用してみると、すぐに効果が見込めるものもたくさんありますので、この機会に心理術を勉強してみてはいかがでしょうか。
「返報性の原理」をうまく使う
皆さんは「返報性の原理」という言葉をご存知でしょうか。
心理術の世界では非常に有名な原理原則です。
返報性の原理とは、他人に何かをしてもらうと、そのお返しをしたくなるという人間の心理です。
いたってシンプルですよね。
これまでの人生の中で、きっと経験があると思います。
自分が苦しい時に、仕事を手伝ってもらったから、今度は自分が仕事の手伝いをしてあげたい。
自分が人間関係で苦しんでる時に、一緒に食事をしながら親身になって悩みを聞いてくれたから、今度は私が悩みを聞いてあげたい。
娘の誕生日にプレゼントをもらったから、相手の大切な記念日に自分の方からプレゼントを送ってみたい。
こんな感じで、相手にしてもらったことに対して、自分も何かお返しをしてあげたいと思うのは人間の心理です。皆さんも人生を振り返ってみると、この返報性の原理がいくつか思い出されると思います。
経験上、感覚ではわかっていてもなかなか意識して実行することができません。
だからこそ、返報性の原理という言葉をしっかり理解して、日常生活の中で活用してみると面白いかもしれません。
自分の知っている知識や技術があればそれを相手のために使ってあげる。
誰か悩んでいる人や苦しんでる人がいたら手を差し伸べてあげる。
こんな風な思考で日常生活を送っていると、反対に自分が悩んだり苦しんだりしたときに周りの人が助けてくれるようになります。
ギブアンドテイクではありませんが、周りの人が苦しんでいても悩んでいてもそれを放っておこうという思考であれば、この返報性の原理による利点をうまく生かすことができません。
自ら積極的に、周囲に手を差し伸べてあげようと思うことで、今後の生活や仕事で、人と協力しながら良い成果を導き出すことができるのです。
「承認欲求を先に満たす」ことで成功に近づく
返報性の原理にも近い近い内容になりますが、承認欲求を満たすということも成功に近づく大事な心理術です。
「承認欲求」とは、周りの人たちに認めてもらいたいという風に考えてしまう感情のことです。
人間誰しも、自分の行った仕事や何かの成果に対して、周りの人にはしっかり認めてもらいたいはずです。
認めてもらうことによって、「もっと頑張ろう」「もっと努力してみよう」と前向きな気持ちになることができます。
反対に、たくさん頑張って結果を出したのにもかかわらず、誰にも認めてもらえなかったとすれば承認欲求が満たされずやる気をしなってしまうでしょう。
自分自身がそうであるように、周りのみんなもこの小児欲求を満たしてほしいと思っています。
この点をしっかり理解していれば、自ら積極的に相手の承認欲求を満たしてあげることができます。
普段から承認欲求を満たしてくれる人に対しては、人間は好感を持つことができます。
この相手の承認欲求を満たすことの積み重ねによって、先程の返報性の原理によって相手からも承認欲求を満たしてもらえることになります。
つまり、自分がして欲しい事は他人もして欲しいのです。
そこをしっかり理解して、自分がして欲しいことを常に相手にしてあげようという姿勢を保っていれば、自分自身にもリターンが返ってくるわけです。
これは、活用しない手はありませんよね。
著名人の引用を使うと、発信に信憑性が生まれる
少し話はそれてしまいますが、TwitterやInstagramを始めとしたSNSの中では、自分の発信を多くの人に共感してほしいと皆さん思っているはずです。
日々の自分の思いや、経験、考え抜いたことなどを発信に乗せて、SNSライフを楽しんでいることと思います。
実体験に基づいた発信は多くの共感を得ることができます。
しかし、日々発信を続けていくとネタ切れになることってありますよね。
そんな時に活用できるのが、「著名人の引用を使うことによって発信の信憑性を生み出す」という方法です。
同じ言葉を発信しても、無名の個人の発信よりも、著名人の引用であるということがわかるように発信した方が、多くの共感を得られます。
これは、無名の個人よりも著名人の方が信頼性が高いからです。
信頼性が高いことによって、発信の信憑性も高まります。
普段から本を読む習慣があれば、本の中でもたくさんの引用が活用されていることがわかると思います。
その引用の中で自分の心に響いた言葉は手帳にメモしたりパソコンにメモを打ち込んでおきましょう。
発信する内容に困った時は、この本の中から見つけ出した著名人の引用を活用して、共感を得られる発信をすればいいのです。
そうすると、多くの人に共感してもらえるし、「この人はためになる引用発信してくれる人だと」ブランディングすることもできます。
人間の心理を多く勉強していれば、日常のコミニケーションだけでなく、SNS上のコミニケーションにおいても成果を出すことにつながるというわけですね。
そんなふうに考えると、SNSを活用するユーザが多い昨今だからこそ、もっとたくさん本読んで欲しいなと思います。
心理術をマスターすれば、発信力アップにも効果があると言えるでしょう。
終わりに
DaiGoさんは多くの本を出していますが、どの本を読んでも本当に面白いなぁと感じます。
DaiGoさんの知識量が多いことや、面白いコンテンツを本にしていること、本の質が高いことも1つの理由です。
しかしよく考えてみると、DaiGoさんは心理術の達人です。
本の内容の随所にも、心理術を活用して読者を引き込むようなノウハウが詰め込まれているのかもしれません。
世の中のありとあらゆる活動が人間のコミュニケーションで出来上がっているからこそ、まずは心理術を学び、基本的なことをマスターしておくことが成功の近道かもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
よろしければ、その他の書評もお読みいただけると嬉しいです!
本日もてかてんの書斎にお越しいただき、ありがとうございました。
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