「レインツリーの国」共通の趣味で出会った二人は、まったく違った境遇だった

 
 

レインツリーの国 (新潮文庫)

 

 

「レインツリーの国」
 
有川 浩
 
 
 
 
「レインツリーの国」ってタイトルは見たことも聞いたこともあったのですが、小説で読むのは初めてだった一作。
 
ちょっと調べてみると、映画になった作品だったようです。
 
なるほど、それで名前を聞いたことがあったのか・・・と一人納得していました(笑)
 
 
まだ映画も見ていないので、暇を見つけてみてみようと思います。
 
 
ということで、今回は「レインツリーの国」の書評を行います。
 
 
今回のトピックはこちら!
 
 
 
 

「レインツリーの国」あらすじ

 
 
主人公の向坂信行は、根っからの関西人で、都内の企業に勤める会社員。
 
中学生の頃に読んだライトノベル「フェアリーゲーム」が大好きで、フェアリーゲームの話になるといくらでも語れるほどの愛読者なのだが、周囲にフェアリーゲーム仲間がいなくて語り合ったことはない。
 
特に、フェアリーゲームの結末には議論の余地があると考えていて、共通の趣味の人を探していた。
 
ある時ふと、フェアリーゲームについてインターネットで検索してみると、フェアリーゲームについて熱く論じているサイトを発見して食いつく。
 
そのサイトは「レインツリーの国」というタイトルのサイトで、管理人「梨香」とメールのやりとりをするようになる。
 
梨香の語るフェアリーゲームがものすごく新鮮で、信行は徐々に梨香に惹かれていく。
 
お互いのフェアリーゲームに対する想いは、共通する部分もあれば、読み手の立場によって違った感じ方をしているところもあって、互いにメールのやりとりを楽しむようになる。
 
信行は、何度も誘ってようやく梨香に会えることになるのだが、実際に会った時、梨香の受け答えや対応に違和感を覚える。
 
その違和感の正体と、梨香の抱える秘密がストーリーを大きく動かしていく。
 
 
 

読了後の感想

 
 
 
主人公の信行が同年代の男の子で、「大好きな本について誰かと語り合いたい」という気持ちもすごく理解できるので共感できる一冊でした。
 
やっぱり、周囲に「読書をする同年代の若い友人」ってあまりいないんですよね。
 
ちょっと年の離れた上の世代になると、読書を習慣として楽しんでいる方もいるのですが、なかなか語り合うチャンスはありませんし。
 
年の近い同世代だと、ベストセラーや本屋大賞作品など、話題性の高い本や本当に興味を持った本だけをたまに読む、なんて人はいたりします。
 
その人たちとがっつり語り合いたい!とも思いますが、やっぱり本を読んでいる量が違いすぎることと、読書に対する想いが強すぎていまいち盛り上がれなかったりするんですよね。
 
同じくらい情熱を持った人と、趣味を共有するのは、近い将来にでも達成したい夢の一つかもしれません。
 
 
 
 
 

終わりに

 

 
「レインツリーの国」は、内容にかなり共感出来る部分があったことと、設定がてかてん好みだったこともあって、仕事をしている平日でも2日で読み切ってしまいました。
 
久しぶりに、小説を一気読みしたな、という感じです。
 
普段は、小説は4日ほどかけて読んでいるので、「あれ?もう読み切った?」みたいな感覚になりました。
 
小説もたくさん読んでいると、なかなか読み進まなくて10日とかかかっちゃう本もありますし、「レインツリーの国」のようにあっさり読み切ってしまえる本もあります。
 
多分、てかてんと小説の書き方・内容・設定などの相性なのだと思いますね。
 
 
これだけスピーディに読みきれた小説は、折を見て再読したいと思います。
 
小説も、再読するとまた違ったところが楽しめたりするので、たまにはオススメですよ。
 
 
本日も、お読みいただきありがとうございました。
 
 
 
 
 
レインツリーの国 (新潮文庫)
有川 浩
新潮社
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コメント

  1. kkkk1111tan より:

    あーーーー!!有川さんいっときめっちゃはまってました!!凄い懐かしい(涙)また読んでみようと思いました(`・ω・´)ハイ!

  2. Tekaten より:

    へっぽこKさん
    コメントありがとうございます!
    レインツリーの国 自体は結構前の作品ですもんね(≧∇≦)
    僕も、有川さんの他の作品を連続で読んでみようと思ってます*\(^o^)/*

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