【書評】「書くことが思いつかない人のための文章教室」(近藤勝重)

 

書くことが思いつかない人のための文章教室 (幻冬舎新書)

「書くことが思いつかない人のための文章教室」

近藤 勝重 著 読了。 

 

2018年、最初の1冊は「書くことが思いつかない人のための文章教室」です。

ブログを書いたり、電子書籍を書いたりする日々の中で、やっぱり自分なりの書き方だけでは文章は上達しない!と思いまして、文章に関する本も読んでみることにしました。

いろいろな文章表現などを体系的に学び、基本を身に付けた上で「我流」に進化させていくことこそ、目指すべき姿ですね。

ということで、文章の書き方について面白かったところや勉強になったところをピックアップしながら書評していきましょう!

 

今回のトピックはこちら!

 


  •  「書くことが思いつかない人のための文章教室」の主な内容

  • いい文章の定義
  • 「思う」「考える」「感じる」を減らす
  • いつでもどこでも、ネタはメモできる準備をしておく
  • 終わりに
  •  

     「書くことが思いつかない人のための文章教室」の主な内容

    この「書くことが思いつかない人のための文章教室」では、

    ・ 基本的な文章の書き方 

    ・ 状況・情景の描き方

    ・ 比喩表現の活かし方

    ・ 文章を書く手順

    ・ 文章を書く前に組み立てるメモについて

    ・ それぞれのトピックごとにワークがある

    といった具合で、文章を書くことに関して事細かに解説が書かれています。

    これまで数年間文章を書いてきたてかてんですが、学ぶことばかりで驚きました。

    反対に、自分がまだまだ成長できていなかったことに気がつかされたようで、少し凹みますね(笑)

     

    ただなんとなく文章を書いているだけではなく、どういうところに意識を置いて文章を書けば良いのか見つけることができました。

    さらに、

    「比喩表現はこんな風に書きましょう!」

    と説明があった後、

    「早速、〇〇について比喩を用いて書いてみてください」

    とワーク形式で出題があり、次のページには模範解答が書かれているんです。

    つまり、「書くことが思いつかない人のための文章教室」を読みながら、出題されるワークをこなしていくことで、「実践的に文章力のトレーニング」を行うことができるんです!

    自分の文章力に自信がない人や、これからしっかりトレーニングしていきたい!という人には、ぜひともオススメしたい1冊です。

    てかてんも、再読必須の本として、カバンに入れて持ち歩くようにしています。

     

    いい文章の定義

    いい文章っていったいどんな文章なのでしょうか?

    読んだ時に直感的にいいなーと思うことはあっても、それがどういう意味でいいのかはうまく言えなかったりします。

    そこで、近藤さんが書かれていた「いい文章の定義」を引用してみます。

     

    いい文章 = 「独自の内容」 + 「伝わる表現」

     

    伝わる。

    すなわちよくわかるとは描写が具体的でイメージが鮮明にわいてくるとか、要領よくまとまっているので頭にすらすら入ってくるといったことのほか、内容が興味を引き、かつ面白く読めるといったことも含まれるでしょう。

     

    (「書くことが思いつかない人のための文章教室」より引用しています。) 

     いい文章とは、書きたいことが自分の言葉・自分独自表し方で書かれていて、かつ小難しくなくしっかりと読み手に伝わる表現であるということです。

    何度も使い古された表現を真似るだけでは独自の内容にはならないので、いい文章とは言えない。

    かといって、格好をつけすぎて難しく遠回りする表現になって、いったい何が言いたいのかわからない・・・となると、これこそ本末転倒。

    そんな読みにくい文章がいい文章なわけがありませんよね。

     

    こうして考えてみると、

    いい文章 = 独自の内容 + 伝わる表現

    というのは、うなずけますよね!

    「思う」「考える」「感じる」を減らす

    「思う」「考える」「感じる」という3つのキーワードは、文章を書いていく中でどうしても多用してしまいます。

    てかてんも、意識していなければついつい書いてしまっているので、ちょっと悩みにもなっていました。

    この3つのキーワードの使い方についても、この本では言及されていました。

    てかてんにとっては1番の収穫かもしれません。

     

    「思う」「考える」「感じる」の3つのキーワードは、語尾にたくさん使われているところを目にします。

    この3つのキーワードを文末に加えると、「主観的な印象」を与える文章になるのだそうです。

    反対に、3つのキーワードを取り除くと、「客観的な印象」を与える文章になり、キーワードを取り除くだけでも文章の意味は変わらないので、1文がすっきりした印象にもなるのだということです。

    これまでそんな風に考えて文章を書いたことがなかっただけに、目から鱗

     

    例を挙げてみますね。

    ・ このリンゴジュースは、とても甘くて美味しいなと感じた。

    ・ このリンゴジュースは、とても甘くて美味しい。

     

    どうでしょう。

    感じたと書くと、筆者の主観が入った文章だと感じる内容になっていますね。

    反対に2つ目の文章だと、「リンゴジュースは甘くて美味しいもの」だと客観的で断定的にも見て取れます。

    たった少しの変化ですが、1文から読み取れる内容は違ったものに見えますよね。

    この違いを知っているだけでも、文章の書き方が少し変わってくるのではないでしょうか?

     

    また、「思う」「考える」「感じる」のキーワードが何度もなんども登場すると、文章のテンポが掴みにくく、読みにくい文章になってしまいます。

    読みにくくなるから3つを上手く使い分けるというのも大切ですが、なるべく主観的印象を与えたい時以外は、3つのキーワードを含めない文章を書くことも重要になってくるのではないでしょうか。

     

    いつでもどこでも、ネタはメモできる準備をしておく

    文章を書く時に多くの人の悩みになるのが、「書くネタがない!」ということではないでしょうか。 

    ブログも毎日書いているとどーしてもネタ切れになることはありますし、ネタをパソコンの前でじーっと考え続けていてもなかなか思いつくものではありません。

    そこで、このブログでも何度か書いてきていることなのですが、

    「文章のネタは、メモとして書き溜めておく」

    ことが重要だと近藤さんもおっしゃっています。

     

    ポイントは、いますぐ記事になるか、ネタとして機能するかわからなくても、ふと思ったことや見たもの、気になったものはネタ帳にメモしておくということです。

    記事を書こう!と思った時にネタ帳を見返して、そのネタの組み合わせで記事を書くこともよくありますから、厳選したネタだけかきとめるのではなく、なんでもネタにしてしまいましょう。

    そして、「いつでもどこでも」っていうのもポイント。

    ネタはどんなところに転がっているかわかりませんし、いつネタが思いつくのかもわかりませんよね。

    そんなどんな状況でもネタが書き留められるように、ネタを書くメモ帳はできるだけ常に持ち歩いたり、スマートフォンで書き残したりしてもいいでしょう。

    なぜか、リラックスしている時にふとネタを思いつくことが多くて、トイレやお風呂でネタが浮かぶことがとにかく多い。

    なので、入浴中でも浮かんだことはスマホでメモしているんです(笑)

     

    まとめます。

    ・ ネタはいつでもどこでもメモできるように準備しておこう!

    ・ どんな些細なネタでもメモして残そう!

    ・ 書き溜めたネタを組み合わせて文章に進化させよう!

     

    終わりに

    ブロガーとして文章を書いているのに、文章の書き方を勉強したことはあまりありませんでした。

    よく考えてみると、文章を書く中で悩むこととか、どうやったらいいのかな?と考えることはたくさんありました。

    ということは。

    ちゃんと勉強するべきだったんです(笑)

    この「書くことが思いつかない人のための文章教室」を読んで、まだまだ勉強することは山積みだな・・・と痛感。

    今年は、文章の書き方について基本的なところをしっかり学ぼうと思いましたね。

     

    本日も、てかてんの書斎にお越しいただきありがとうございました!

     

    書くことが思いつかない人のための文章教室 (幻冬舎新書)

    コメント

    1. sphenoid_jp より:

      すごく気になる本ですね。Kindleでサンプル読んでみます(^-^)

    2. Tekaten より:

      コメントありがとうございます。
      是非、サンプルで読んでみてください。
      とても勉強になりますよb

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