同じ著者の本を何冊も読むと、著者の考えが身につく

 

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私は、本を購入する際、タイトルを見ずに作家さんの名前だけを探し回って購入することもあります。
 
本が陳列されている棚を眺めるとき、背表紙の下のほうを見ながら横にスライドしていくような、奇妙な探し方です(笑)
 
そしてその中で、「同じ作家さんの本をたくさん読む」習慣が見にみにつき、気が付いたことがいくつかあります。
 
今回は、「本を選ぶ時のポイントとは」のエントリでもお話ししました、同じ著者の本を何冊も読む理由と素晴らしさについて、詳しくお話しします。
 
 


本を選ぶ時のポイントとは? – てかてんの書斎

 
 
本を書かれている作家さんは、本当に素晴らしい方々です。
 
その経歴も勿論ですが、自分の経験してきた情報を、誰かに書籍として伝えようと、形にしてくださっているのですから。
 
作家さんだけでなく、出版社の編集者、印刷業者、運送業者、販売する書店員など、本当に多くの方の努力と、専門的知識が凝縮されたのが書籍です。
 
これが、文庫なら600円程度、ハードカバーでも1500程度で購入できてしまうことには驚きです。
 
 
少し話がそれましたが、これだけ労力もかかり、内容となるノウハウも必要な書籍ですが、作家さんによっては、数十冊や数百冊も出版されている方がおられます。
 
そんなにも多くの本を、どうやって書いているのか、本当に不思議です。
 
本を書く時間、膨大な本のネタ、仕事との兼ね合いなど、「いつ書いているのか?」「どこでそんなに大量の情報を手に入れているのか?」と疑問が浮かぶばかりです。
 
だからこそ、と言えるのかもしれませんが、切り口は変われど、「部分的に同じ内容がでてくる」ことがあります。
 
多くの本を書く中で、文章のスタイルや独特な言い回しが定番化しますし、言いたいことはいろんな本の中で何度も登場することになります。
 
こうした特徴から、「同じ著者の本を何冊も読むこと」について、どのような利点があるのかをあげてみました。
 
 
 
 

「同じ著者の本を何冊も読む利点」

 
 
1. 作品が違っても、著者が本質的に言いたいことはブレない
 
2. ファン意識・コレクション意識による「読書意欲」の向上
 
 
 
 
この2つの利点について、これから詳しくご説明いたします。
 

1. 作品が違っても、著者が本質的に言いたいことはブレない

 
 
最も大きな利点が、「作品が違っても、著者が本質的に言いたいことはブレない」ということです。
 
これはどういうことか、ちょっと例を出してみましょう。
 
ある作家さんのAさんが、次のような二つの本を出版していたとします。(すべて仮名です)
 
 
 
「効率よく大量の本を読むための7つの法則」
 
「効率よく難易度の高い資格を取るための7つの法則」
 
 
 
前者は「読書」に関する本で、後者は「勉強」に関する本ですね。
 
2冊とも、別のジャンルについて書いてある本ですが、このAさんが「時間管理」に強い方で、本にもそのノウハウを十分に詰め込んでいるとしたら、次のようなことが起こります。
 
 
 
「効率よく大量の本を読むためには、まず【ながら時間】を攻略しよう」
 
「効率よく難易度の高い資格を取るためには、まず【ながら時間】を攻略しよう」
 
 
 
どうでしょうか?
 
別ジャンルの本であっても、同じ「時間管理」の観点から、同じノウハウを本に書いているのです。
 
ちなみに、「ながら時間」とは、~しながら「本を読んだり、勉強したり」できる時間のことです。
 
電車通勤しながら本を読んだり、勉強したり、ということですね。
 
 
このように、作家さんが「本質的に言いたいこと」は、違う本でも言いたいことであり、その考えはブレないのです。
 
だからこそ、同じ作家さんの本を大量に読むことで、
 
 
「本質的に言いたい重要なことが見つかる」
 
「何度も目にすることでしっかり学ぶことができる」
 
 
といった効果があらわれます。
 
同じ本を何度も読み返すことも重要ですが、同じ本を読み返す前に、同じ作家さんの別の本を探してみてください。
 
 
 
 

2. ファン意識・コレクション意識による「読書意欲」の向上

 
 
1冊読んで気に入ったから、同じ作家さんの次の本を買ってみるわけですが、これを繰り返していくうちに「ファン意識・コレクション意識」が芽生え始めます。
 
私も、数名の作家さんの本はすべてコンプリートしてしまって、新刊が発売されるのを待っている状態になっています。
 
 
面白い漫画を読んだとき、その作家さんの前作が読みたくなったり、1度漫画を集めはじめたら、ついつい全巻揃えたくなったりするのと同じですね。
 
また、1度読んで面白かった作家さんの本なら、他の本でもおもしろいと感じやすい傾向にあるので、すらすらと読み進めることもできます。
 
これは、その作家さん文章の書き方に慣れたり、定番の言い回しやノウハウを覚えていくことで、さらにすらすら読めるようになるでしょう。
 
 
書店で本を探しているときに、特に目に留まる本が見つからなければ、お気に入りの作家さんの本を買って帰るようにすれば、読む本が見つからないという事態を防ぐことも可能です。
 
 
さらに、同じ作家さんの本を読んでいくと、その作家さんの「素性」に興味がでてくることもあります。
 
作家さんのブログやホームページ、経営されている会社やスクールのトップページ、フェイスブックツイッターなどからいくらでも情報は見つかりますし、場合によってはコミュニケーションが取れるかもしれません。
 
そういった周辺情報を探していくと、自分の知らない職業だったり、自分の知らない世界だったりが垣間見れて、刺激になるのです。
 
ある特定の作家さんのファンになることで、「読書意欲」を向上させることにつながっていきます。
 
 
 
 
読書では、常に「気になること」、「学びたいこと」を追いかけていくことになりますが、大好きな作家さんの本を読むことも読書のおもしろさです。
 
目新しいことが学べなくても、「前回の本でもここが重要だったな」と振り返ったり、なじみのある言い回しを楽しんだりすることもまた一興です。
 
あなたのお気に入りの作家さんが出している本を探してみて、もう1冊読んでみてはいかがでしょうか。
 
 

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