【書評】「君たちはどう生きるか」人生において考え直しておきたいことを学んだ一冊

 

漫画 君たちはどう生きるか

 

君たちはどう生きるか

 

原作: 吉野 源三郎

漫画: 羽賀 翔一   読了。

 

80年というときを経て、名作「君たちはどう生きるか」が漫画として現代に再登場しました。

不朽の名作が漫画となり、今の私たちにも重要なことを伝えてくれる一冊となっているのですね。

てかてんがこの本に出会ったのは、読書ブロガーのミナミさんが実施したブログでのプレゼント企画がきっかけでした。

bakadoku.com

この記事で、ミナミさんが読んで面白かった本のランキングを書いていたのですが、第1位にランクインした「君たちはどう生きるか」を1名にプレゼントという企画をやっていました。

面白そう!だと思ったし、読書好きが読んだ本を他の人にリレーみたいにシェアしていくという考え方が素敵で、応募してみることに。

すると、

その企画の募集に見事当選し、ミナミさんが本を送ってきてくださいました。

 

ミナミさん、本当にありがとうございます。

 

しかも、ミナミさんが書いた書評記事が、新聞に掲載されるというサプライズも相まって、よりこの本には思い出が残りそうです。

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さて、そんないろいろな思いが乗っかっている本を手に取り、読んでいったわけですが、

さすが長い間読み込まれてきた名作だなと感銘を受けました。

ここから書評を書く中でどれだけお伝えできるかわかりませんが、今の思いを書き綴っていきたいと思います。

 

今回のトピックはこちら!

 


  •  人生において重要なことが詰まっていた

  • 漫画版だからこそ、親しみやすくなっている
  • 小説版もぜひ読みたい
  • 終わりに
  •  

     人生において重要なことが詰まっていた

     

    君たちはどう生きるか」の中には、主人公のコペル君の目線でいろいろなことを考える姿から、学ぶことがたくさんあります。

    普通に生きていたら当たり前のことや、つい自分の弱さに負けて目を瞑ってしまうことに気がつかせてくれる。

    そんな作品だと感じました。

    いつもはあまり目を向けることができていないことに気がつくということは、とても大切で、そんなきっかけを与えてくれる本は素晴らしいもの。

    折に触れて読み返したい一冊です。

     

    例として、2つのエピソードをあげてみます。

     

    手近なものひとつをとっても、すべてかなりの数の人の繋がりで出来ていると知る

     

    例えば、目の前にあるスマートフォンをひとつとってみても、その開発に携わった人や部品を作った人、販売してくれた人など、本当にたくさんの人との関わりが見えてきます。

     

    ・ 開発した人(企画した人や技術を開発した人なども含む)

    ・ 製造した人

    ・ 運搬した人

    ・ 販売した人

    ・ 営業・広報した人

     

    これらも細かく考えていくと広がっていきますから、数で言うととんでもない人の関わりがあって、ひとつのスマートフォンが手元にあるわけです。

    普段はあまり考えることはありませんが、非常に大切なことを教えてくれているように感じます。

    身の回りのもの、どれをとって考えてみても同じことで、とても多くの人との関わりを持ってものが手元に届いています。

    テレビの映像だってそうだし、電気や水が出てくることもそうなのです。

    1日を生活するだけでも、とんでもない数の人の働きが関わっていて、切っても切り離すことはできません。

    自分は一人で生きているわけではない!と真剣に考えることができたし、しっかり理解することができたような気がします。

     

    あまりの恐怖を前に友人を裏切ってしまった時、自分自身の弱さを知る

     

     コペルくんは、友人が先輩に脅されていて、仲間がいるなら出てこい!と言われるシーンで「自分が仲間である」ということを隠してしまいます。

    つまり、自分も仲間だと言ってしまえば、先輩にやられてしまうから、ここはバレないようにうまくやりきろう!というずるい考えで友達を裏切ってしまったことになります。

     

    こういうことって、人生で経験することがあると思うんです。

    どちらも選びたくないけれど、自分を守る選択をするっていう場面。

    そして、自分を守ってしまったら、それは友達や仲間を傷つけることになってしまうという、とても選べない選択。

     

    やってしまったことは仕方がない。でもそのあとにどう行動するかが大切である。

    そんな風なメッセージが聞こえてきそうでした。

     

    漫画版だからこそ、親しみやすくなっている

     

    昔の本であれば、言葉遣いが文学的で難しく感じたり、そもそも良作であってもビジネス本や自己啓発本が苦手な人もいると思います。

    そんな人でも親しみやすくするために、漫画という変身を遂げているのです。

     

    読みやすくリライトされ、それでいて内容もうまく組み上げられているので、素晴らしいの一言。 

    漫画版だからこそ手に取ったという人も多いのではないでしょうか。

    そして、漫画版で魅力を知り、小説や関連書籍などを購入するきっかけになっているとすると、良作を漫画でリライトって良い手段ですよね。

    最近では、

    「漫画でわかる7つの習慣

    みたいな感じで、「漫画でわかるシリーズ」がたくさん出版されています。

    文字だらけで書かれているものよりも親しみやすく、直感でも理解できる構成になっていて、入門編にはぴったりです。

    伝えるべきことは同じでも、それを文章だけで伝えるのか、漫画として視覚的に伝えるのか。

    伝え方が違うというだけでも、またひとつのコンテンツになります。

    こういった視点で、本と向き合ってみるのも面白いなーと思いました。

     

    小説版もぜひ読みたい

    漫画版はとても楽しみながら学びもあって、飽きずに読みきれました。

    漫画絵のおかげで各シーンのキャラクターの心境なんかも読み取りやすいし、ビジネス本独特の堅苦しさがなくてよかったなと思う感じですね。

     

    この漫画版で一度「君たちはどう生きるか」の内容をある程度把握した後で、小説版を読めば内容を掴みやすくなります。

    だからこそ、漫画版を読んだ後に小説版もぜひ読みたい。

     

    漫画を読むことで多少はハードルが下がっているはずなので、内容を忘れてしまわないうちに小説版を読めば、スムーズに内容を理解することができるでしょう。

     

    終わりに

     

    今回は、読書ブロガーのミナミさんからのご紹介で、実際にミナミさんが読んだ本をいただくという面白い繋がりがありました。

    読書って一人で楽しむ時間が多いので、こういう形で誰かと趣味を分かち合える瞬間が最高に嬉しいし面白い!と感じます。

    自分の価値観では手にすることがなかった本を紹介してもらえることも面白いし、同じ本でも互いに感じ方が違うので、議論するのも面白い。

    互いの書評を見比べて、感じたことやまとめたことを比べてみるのも本当に面白いですね。

     

    読書好きの人と繋がりを大切にしたいと感じた

    やっぱり、1番に思ったのは、

    「読書好きの人と繋がりを大切にしたいと感じた」

    というところです。

     

    ブログやTwitterで、たくさんの読書好きの方々とお話しする機会が増えてきていますが、こうした何気ない話やつながりをしっかり大切にしたいなーと思いました。

    自分の中で、読書はかけがえのない趣味になっていますが、それをより幅広く楽しめるようにするには、同じ読書を好む人たちとの交流は欠かせないと思います。

    自分だけでは偏りがちな読書も、いろいろな意見や好みを聞きながら、まだ出会えていない本と出会うきっかけを作っていきたいと思います。 

     

    てかてんの何らかの形で本のシェアをやってみたい

     

     今回は、ミナミさんから読書のシェア、読書のおすそ分けをしていただきましたが、次はてかてん発信で何らかの行動を起こしてみたいと思いました。

    まだ何をどうするかまでは考えていませんが、

    本をプレゼントするとか、本をご紹介するとか、読書会を開くでもいいかもしれませんね。

    面白そうだな!と思うことを、何か形にできればいいなと思います。

     

    本日も、てかてんの書斎にお越しいただきありがとうございました!

     

     

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