読書を習慣化するためにやるべきこと

 

 

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 このブログでも何度かお話したことがありますが、
 
 「現代では、過去に比べて読書をする人の割合が少なくなってきている」
 
と常々感じてきています。本を読めば、多くの教養を深めたり、新しいことを知ったり、物語を読んで感動したり、素晴らしい体験をすることができます。出版業界も変化してきて、ネットで本を購入したり、電子書籍が普及し始めたりと、新しいものが取り入れられてきています。しかし、それに伴って読書家が減少してきていることは、悲しい現実です。
 
 さらに、
 
 「読書家の中に、若手の読書家が少ない」
 
とも感じています。私の周囲でも、10代、20代で読書を習慣としている人は少なく、本を全く読まないという人が大半を占めている状態です。そういった人達も、読書で驚いたり、感動したりといった経験をしたことがあまりないだけで、元来読書家になる可能性を秘めていると思っています。
 
 そんなことを考えている今日は、私が読書を習慣化していった過程を元に、「読書を習慣化するためにやるべきこと」をまとめてみて、そのうえで考察していきたいと思います。
 
 
「読書を始めてみたけど、なかなか習慣化できない」
 
「読みたい本とかおすすめされた本はたくさんあるのに、本を読む時間がない」
 
 
という人の参考になるようなエントリに仕上げたいと思います。
 
 
 
 
 

■ 理想は、読書で「感動した」「楽しかった」「勉強になった」という体験をすること

 
 
 読書を習慣化する上で最も大切だと言えるのが、
 
「読書をして、感動したり、楽しんだり、勉強になったりという体験をすること」
 
です。読書は、学校で押し付けられてきた勉強とは違って、自分から学んだり楽しんだり、感動したりする趣味の部類に入ります。ですから、無理やり習慣化しても意味がありませんから、自ら進んで本が読みたくなるような体験をすることが理想的です。
 
 とはいえ、何かきっかけがなければ本を読むことができませんから、「読書をして、感動したり、楽しんだり、勉強になったりという体験をすること」は、きっかけなしにはあり得ません。そこで、まずはじめはとりあえず本を読むことから始めなくてはなりません。何冊か読んでいく中で、必ずあなたの心に響く1冊に出会うことができますので、その1冊から体験したことをきっかけに、読書が習慣化していくことになります。
 
 しかし、これまで本を読む習慣がなかった人にとっては、どんな本を読めばいいのか、そもそも活字を読むことが苦手なのだけれど、といった壁がいくつもあると思います。これから、いくつかのパターンについて考察していきますので、あなたに合うパターンに沿って、読書をはじめてみてはいかがでしょうか。
 
 
 
○ ドラマや映画を楽しんでいる人
 
 ドラマや映画を日常的に楽しむ習慣がある人は、「ドラマの原作や映画の原作となった小説」を読んでみることをおすすめします。現在、放送されている連続ドラマや映画は、そのほとんどが小説やエッセイ、漫画といった原作が存在します。一部の作品は、ドラマや映画のために書き下ろされたものもありますが、大多数は原作が存在するのです。これまで見てきたドラマや映画で、お気に入りのものがあるのなら、その原作となった本を購入して読んでみると、読書を習慣化する第一歩を踏み出せます。一度ドラマや映画で見た作品なら、大筋の内容は原作でも同じですし、登場人物も同じですから、スムーズに読書を進められます。原作にしかない表現や、原作にしかないストーリーや登場人物もいたりするので、より深い楽しみを味わえるのではないでしょうか。
 
 元来、物語を楽しめる人なので、これまでに見ていない作品の原作を購入しても、おそらく楽しむことができます。原作を先に読んで、後に放送されるドラマや映画を見て、さらに楽しさを深めるのも素敵ですね。
 
 
 
○ 何か悩みを抱えている人
 
 
 何か悩みを抱えている人は、その解決の糸口が見つかりそうな本を読んでみることをおすすめします。あなたが感じている悩みは、日本中の多く人が同様に感じている悩みでもあり、過去にその悩みから立ち直った人が書いた本も必ず存在します。そこで書かれていることが、必ずしもあなたの悩みを解決してくれるとは限りませんが、何かのヒントになることは間違いありません。悩みを解決するための勉強は、案外読書から簡単に行えるものです。胡散臭いと思って読んでみないくらいなら、読んでから胡散臭いと思ったほうが、よほど効果的です。
 
 試しに、あなたの悩みに関するキーワードを入力して、検索してみてください。何十冊もの本が見つかるはずです。その中から、なんとなく気に入った1冊を読んでみることがスタートです。
 
 
 
○ 毎日、家でやることがなくて暇を持て余している人
 
 
 家でやる趣味がなかったり、なんとなく暇を持て余したりしている人は、その時間を使って本を読むことをおすすめします。とはいっても、何を読んだらいいかわからないという場合は、とにかく書店にいってみてください。普段あまり書店にいく習慣がない人は、そもそも書店にどんな本が置かれているのか、まったくわからないと思います。書店でなくても、Amazonのようなネット書店でもかまいません。とにかく、どんな本があるのかを知ってみることが大切です。
 
 どんな本があるのかも知らないうちから、「本を読むなんてつまらない」と決めつけてしまってはもったいない。とりあえず、本を見に行ってください。
 
 書店では、ジャンル別に様々な本が置かれてあり、書店でおすすめしている本にはポップがあったり、平積みにしておいてあったりします。最初は、書店をぶらぶら歩きまわって、目に留まった本を手に取ってみるところからはじめましょう。気になって手に取った本では、著者のプロフィールや目次、最初の書き出しなどを見てみて、そこで何かしらの興味が湧いたら1冊買ってみてください。著者が若いのに会社の経営者だった!という興味でも構いませんし、タイトルがユニークだった、書き出しがおもしろかった、本の装丁が綺麗だったなど、なんでもかまいません。その本に、興味を持ったということが重要です。
 
 まずは、何か1冊見つけて、読んでみないことには読書のおもしろさはわかりませんから、書店でなんとなく気にいった本をみつけることからスタートです。
 
 
 

 

■ 本を読む時間がない、というのは嘘

 
 
 
 上記のパターンで、読書をスタートするきっかけをみつけることができれば幸いです。
 
 本を読むきっかけができたり、実際に本を少しずつ読んでいたりする人が、次にぶち当たる壁が、「本を読む時間がない」ということです。忙しい毎日の中で、本を読む時間を作ることが難しいということなのでしょうが、私はこれに対して「嘘」だと思っています。本が読める時間をついつい見逃してしまっているだけだと思っているのです。
 
 本は、ちょっとした時間でも読むことができます。たとえたった1分、友人を待つ時間であっても本は読めます。必要なのは、そうしたちょっとした空き時間に本を読む体制が整っているか、ということです。
 私は常に2冊以上の本を鞄にいれて持ち歩いていますが、いついかなるタイミングで「ちょっとした時間」が現れるかわかりませんから、常に本を持ち歩く必要があるのです。加えて、1冊しか持ち歩いていなければ、その本に飽きてしまったときに本が読めませんから、2冊以上持ち歩いているのです。
 
 生活の中で、実はかなりの時間を無駄にしてしまいがちなので、そうしたちょっとした時間を読書に充てていく習慣が身につけば、わざわざ家に帰ってから読書をするための時間をつくらなくても、本は読めるのです。以下に、ちょっとした時間を箇条書きにしてみます。
 
 
 
 
・ 友人を待っている時間
 
・ 会議室で会議が始めるのを待つ時間
 
・ 駅で電車を待つ時間
 
・ 電車やバスで移動している時間
 
・ お風呂で湯舟に浸かっている時間
 
・ 意味もなくスマホをいじっている時間
 
・ テレビでCMが流れている時間
 
 
 
日々の生活の中で、このような時間はいくらでもあると思います。これらを読書に充てていけば、誰でも必ず本が読めます。ですから、常に本を持ち歩いて、ちょっとした時間に素早く本が開ける状態にしておけば、無理に家で本を読まくても、気が付いたら1冊読み終わっているのです。
 
 
 
 

■ 終わりに

 

 

 
 読書を習慣化するためには、読書で素晴らしい経験をすることと、とにかく本を読むことが重要になります。まずは本を読まないことには、習慣化することはできませんから、おもしろくてもおもしろくなくてもとにかく読むことが望ましいです。
 
 しかし、それで読書が苦痛だと感じてしまうと本末転倒ですから、前述したように、読書で楽しいと感じたり、勉強になったと感じたり、感動したりという経験をすることが、読書意欲を駆り立ててくれるのです。
 
 本を読まない人が抱いているイメージ以上に、本から学ぶこともあるし、楽しむこともできます。ですが、これがなかなか伝わりにくいのも事実。あなたに合う手段で、あなたにぴったりの本に出合うことができれば、そこから読書家としての人生がスタートするのですが、そのきっかけをみつけるのが、難しいところでもありますね。
 
 

 

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