読んだ本は「残す」べきか「捨てる」べきか

 

 

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たくさんの本を読むようになると、その本を「残す」のか「捨てる」のかを悩む時が来ます。
 
読書が好きだからこそたくさんの本を読むのですから、その本を「残す」ことで読書の足跡を残したいと思うものです。
 
いつかまた読み直したいと思う可能性もあれば、同じシリーズ・同じ著者の本だから集めたいと思うこともあるでしょう。
 
 
反対に、もっとたくさんの本を読むためにも、読んだ本は大切な良書以外は売るか捨てるかして、常に整理しているという人もいます。
 
一般的な人は自宅に本を保存していくことになりますから、「残しておける量」が限定されます。
 
だからこそ、ある程度選別していかなければ部屋が本の山に埋もれてしまうとも言えるでしょう。
 
自室に本だけを置いておくならまだしも、ベッドやデスク、タンス、その他の趣味に関するものなどのスペースも必要になるため、本の整理は必要なのかもしれません。
 
 
 
私も本の管理についてはずっと悩んで考えてきましたが、この場を借りてもう一度考えを整理して記録したいと思います。
 
現状として、私は、
 
 
「本を残して保存、読み直し、眺める」
 
 
ものとして管理するようになりました。
 
その背景と考えについても触れたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 

なぜ本を残すようになったのか

 
 
そもそもなぜ本を残すようになったのかというと、単純に、
 
 
「また読むかもしれないから」
 
 
というと理由からでした。
 
実際に過去に読んだ本を読み直すことは多々ありますし、その都度新しい発見や学びがあるので読み直しは必要だと思っています。
 
 
また、自分の学んできた足跡が見えることも、本を残している理由のひとつです。
 
これまでにどんなジャンルの本をどれくらい読んできたのかは、本を本棚に保存し、それらを眺めているとわかります。
 
まだ科学系の本が少ないな、と分かれば、科学系の本を読み足すことも可能です。
 
 
さらに、私は本に対してコレクター意識も持っています。
 
読書家の方の中には、コレクター意識を持って本を集めることは無意味という意見も確かにあります。
 
ですが、コレクター意識が読書意欲に繋がり、読書から何かを学ぶきっかけになるならありだと私は思うのです。
 
「勉強効率」を求めるのなら、同じ著者の本やシリーズ物を集めて楽しむことは間違いかもしれませんが、読書には娯楽の意味もあります。
 
楽しみのひとつとして、コレクター意識があっても間違いではないと思います。
 
 
このような理由で、私は読んだ本を捨てずにすべて本棚にとってあるのですが、次にお話しする「読書ログ」(これまでにも何度かこのブログに登場しました)と併用することで、本をとっておく意味がさらによくわかります。
 
 
 
 
 
 
 
 

読書ログを活用すると、本を残す意味が見えてきた

 
 
 
 
さて、前述の理由から「本を残しておく派」の私ですが、読書を記録する「読書ログ」の活用と合わせることで、本を残しておいたほうが良いと考えるようになりました。
 
 
読書ログについては、以下のエントリに詳細を記載しておりますのでご確認ください。
 
 
 
読書ログと名付けたExcelシートには、本を読みながら気になるところに付箋を貼り、そのフレーズを書き込んでいます。
 
著者名、本のタイトル、本のジャンル、キーワードなどから検索することが可能な、電子版の読書ノートのようなものです。
 
 
この読書ログでは、読みながら付箋を貼った部分を抜き出して記入しておりますが、その前後関係などは記入しておりません。
 
すべてを記入すると情報が多すぎて、必要なところを抜き出せないからです。
 
 
 
 
 
例えば、数十ページにわたって勉強法について書いてある本で、
 
 
 
「書く勉強よりも読む勉強のほうが時間がかからず、わずかなスキマ時間でも勉強できる」
 
 
という部分を付箋を貼り、読書ログに記入したとします。
 
 
 
ここでは書く勉強よりも読む勉強を推奨する内容を書いてあるわけですが、もっと詳細な情報や、読む勉強の他の効果などは、この前後にわたって記載されています。
 
しかし読書ログにはこの部分しか抜き出していない。
 
 
 
 
そんな時に、「書く勉強よりも読む勉強のほうが時間がかからず、わずかなスキマ時間でも勉強できる」というフレーズがどの本に書いてあるかを読書ログから確認し、その本を本棚から探して来れば、必要な前後の部分を読むことができます。
 
 
本には付箋が貼ってありますから、「書く勉強よりも読む勉強のほうが時間がかからず、わずかなスキマ時間でも勉強できる」というフレーズは瞬時に探し出すことも可能です。
 
 
 
 
さて、この仕組みを活用するときに、当時読んだ本が本棚に残っていなかったらどうでしょうか。
 
 
また同じ本を購入するのはもったいありませんし、購入したとしてもその情報を探すために1ページずつ見ていかなくてはなりません。
 
前後を読みたいという欲求がそんなに長く続かない場合もあります。
 
たった今気になるから知りたいのにも関わらず、手元に本がなければ購入するという選択肢はすでにないかもしれません。
 
 
 
 
本を捨てずに残しておけば、本棚からその本を取り出し、付箋を貼っているページをぱらぱらめくっていくだけで見つかるのです。
 
 
 
 
本をただ残しておくだけではなく、自分の知識のデータベースとして活用するために、「読書ログ」を残しておけば、必要な情報を読書ログから検索でき、さらに詳細な情報は本棚から参照できる、自分だけのデータベースが完成します。
 
GoogleやYahooでは検索できない、自分に必要な情報をいつでも取り出せるようにするためには、読んできた本を残しておくことが重要なのです。
 
 
 
 
 
 
今後も多くの本を読んでいけば、そのデータベースはどんどん情報量を増し、自分の外部記憶として活躍してくれます。
 
これから知識と経験が必要とされる時代の中で、自分だけの武器となることは間違いありません。
 
 
実は、本は読んでもすぐに内容を忘れてしまいます。
 
ひどいときは、内容どころか何について書いている本なのかもわからなくなりますし、そもそも読んだのかどうかも忘れてしまうことがあります。
 
つまり、読んでいながら素晴らしいと感じたことも、いつかはすっかり忘れてしまうかもしれないということです。
 
 
だからこそ、読書ログを活用し、本は本棚にストックしていくことで、何度も必要な情報にアクセスして学びなおすことができます。
 
 
 
長くなりましたが、以上の理由で私は本を残しておいた方が良いと思っています。
 
意見はみなさんそれぞれでしょうが、本を残しておく方が良い理由も本を適宜整理していく方が良い理由もあるでしょう。
 
それぞれの立場で、「本を残す」「本を捨てていく」という選択を、どのように有効利用していくかが、大切なのです。
 

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