【 年間120冊読書計画 32冊目】
安達 奈緒子 脚本
木俣 冬 ノベライズ 読了。
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「今ここにない未来は自分で造る」
「お前ならできる!!」
Next Innovationの代表取締役社長の日向徹(小栗旬)とそこでインターンシップ生として入った東大生 夏井真琴(石原さとみ)の恋愛模様を描いたドラマ「リッチマン、プアウーマン」の書下ろしノベライズ本。
「パーソナルファイル」という個人情報を国が一括管理するシステム立ち上げをスタートし、順調な成長を見せる中、朝比奈の裏切り、日向の解雇、Next Innovationの株式大暴落、そして朝比奈の逮捕。
成功物語のラブストーリーから一転、急展開を見せる物語の進行は、読んでいて飽きませんでした。
日向徹の繰り出す名言にも、わくわくさせられました。
「昨日驚いたことで、今日、人はもう驚かない。でもそれは、昨日なかったものが、今日は当たり前になるってことだ」
「何を作るかが大切なんじゃない、誰が使うかが大切なんだ」
「新しいことをやろうとすれば、かならず失敗する。かならず非難される。でも、モノ作りはそこから始まる」
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■ リッチマン・プアウーマンに学ぶ「働き方・生き方」
リッチマン・プアウーマンでは、画期的な働き方や生き方を強く表現されています。
日向徹の考え方、独断で行動するような強い行動力、通常では考えられないような優れた職場など、ドラマの世界だと言えど、人々の理想を体現したようなステージが表現されています。
ベンチャー企業という新しい働き方の中で、これまでにないものを自分達で作り上げていくストーリーの中からは、「今と違う、自分のやりたいことをやる人生」を思い描かせてくれます。
通常のサラリーマンとして働く人達から見ると、考えられないほど自由に、そしてレベルの高い仕事をしているようにも映るのではないでしょうか。
リッチマン・プアウーマンで実現しているように、私達は自由にやりたいことを仕事にする権利が与えられています。
しかし、なかなかそれを実践できている人はいないように感じます。
多くの人の常識の中で、「自由に生きていくこと」や「やりたいことを仕事にすること」は、夢物語であって、望んではいけない、というような決まり事があるかのように、人々は生活しています。
夢を追い続けたりするのではなく、安定した仕事を続けていくことが「正義」かのように認識されています。
「いつまでも夢を追いかけてないで、安定した定職につきなさい」
「あの人、いい歳してまだ夢を追いかけてるんだって」
「将来安定した職につくために、大学までいって勉強します」
これが当たり前の様に浸透していますが、少し寂しい気もしますよね。
本当は、それぞれやりたいことを追及して、より自由に生きていくことを選択することが望ましいと思います。
このリッチマン・プアウーマンのような物語が世の中で人気になることは、多くの人に「自由に生きることの素晴らしさ」や「やりたいことを仕事にする楽しさ」を表現することにもつながるでしょう。
普段忘れてしまいがちな夢や理想は、常に心に持ったままで人生を歩んできたいですね。
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