「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」という本が一躍有名になり、主人公のビリギャルのお母さんのストーリーを描いた「ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話」や、文庫判のビリギャルや、映画化までされるなど、今でも根強い人気を誇っています。
本の中で登場する著者である坪根先生は、学年ビリのビリギャルことさやかちゃんの塾の先生。そして、その教育のやり方と、さやかちゃんの根気が花を開き、見事現役で慶応大学に合格します。
このビリギャルストーリーを通して、坪根先生とさやかちゃんから学んだ、勉強に必要な3つのポイントについて、考えていきます。今回ご紹介する3つのポイントは、 「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」で紹介されているものではなく、それを読んだてかてんが考えるポイントだということを、予めご承知ください。
■ 勉強に必要な3つのポイント
ビリギャルに学ぶ、勉強に必要な3つのポイントを、まず最初に見てみましょう。
● 勉強する”きっかけ”があった
● 勉強を続けた先に手に入れる”夢”をしっかり持つ
● 自分に合った簡単な問題から、”小さな成功体験”を積み上げる
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の中では、坪田先生と出会うことによって「勉強するとこんなに面白い話ができるのか、頭がいい人って話が面白いな」と感じたのが、さやかちゃんにとってのきっかけになります。そして、夢はもちろん「慶応大学に合格すること」でしょう。小さな成功体験は、坪田先生がちょこちょこ与えていた小テストや模試もそうだし、日々の勉強の中では、「さやかちゃんのレベルにあった教材を宿題で解かせる」といったこと成功体験だったようです。
これらをストーリーから読む解く中で、3つのポイントが勉強において非常に重要なのでは?と考えるようになりました。
では、それぞれを簡単に見ていきましょう。
まずは、勉強をするきっかけです。何もきっかけが無いのに、勉強を始められるのなら、その人は勉強に関して何の苦労もないはずです。
成績を伸ばしたい、資格を取得したい、頭が良くなりたい、大学入試に合格したい、周りの人に褒められたい、何か新しいものを考えだしたい、などなど、勉強をするためのきっかけ(理由)は色々あると思います。
勉強とは、なかなか始められないものですし、仮に始められたとしても継続することが難しい。最初はやる気があったとしても、すぐに他のことを優先してしまったり、勉強そのものがめんどくさくなったりするものなのです。これは、誰しも経験があるのではないでしょうか。
勉強を始めるためには”きっかけ”が必要で、それを継続していくためには最終的にどうなりたいかという”夢”が必要です。しかし、その”夢”だけを持っていても、今の自分とかけ離れていては”挫折”に繋がるため、日常の中に”小さな成功体験”というご褒美が必要なのだ。こんなことを、 「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」から学ぶことができました。
まとめると、前述したように、”きっかけ”、”夢”、”小さな成功体験”という3つのポイントこそ、勉強に必要な要素だと考えることができます。
それでは、勉強に必要な3つのポイントである”きっかけ”、”夢”、”小さな成功体験”について、少し詳しく考えていきましょう。
● 勉強する”きっかけ”
勉強するためには、何か”きっかけ”が必要です。なぜかというと、日常生活には勉強よりも「楽で楽しい」活動がたくさんあり、わざわざ勉強しなくても人生を素早く簡単に楽しむ方法がたくさんあるからでしょう。
例えば、勉強するくらいなら飲みに行く、友達と食事にいく、ゲームをする、スマホのアプリを楽しむ、音楽を聞く、漫画を読む、ドライブをする、趣味を楽しむ・・・など、手っ取り早く楽しめる活動が、あなたにもあると思います。だからこそ、「これのために勉強をするんだ」という明確なきっかけが必要になってきます。
勉強を始めるきっかけにも、色々あります。
・ 友達の方が成績がよかったから”悔しい”
・ 一度良い成績を取ったとき”褒められた”
・ 成功している人の話を聞いて、自分も”あんな風になりたい”と感じた
・ 新しいことを知ると”楽しい”
などなど、他にもたくさんあると思いますが、私がこれまでに感じてきた勉強のきっかけを挙げてみました。どれも、嬉しいとか悔しいとか悲しいといった「感情」が動いた瞬間を挙げています。
悔しいから、勉強を頑張って打ち勝ちたい。
褒められてうれしかったから、もっと頑張って褒められたい。
成功者のように、自分のなりたい。
勉強すると楽しいから、もっと色々知って楽しみたい。
すごく単純な理由ではありますが、上記のような”きっかけ”があれば、他の活動を差し置いても勉強を頑張りたいと思うこともあります。勉強を始めるきっかけを今から考えて探し出すことは難しいかもしれませんが、きっかけをつかんだときに勉強を始めなければ、なかなか継続できないということは知っておいたほうが良いでしょう。
今後、なんらかの形で勉強のきっかけをつかむときがきたら、そこがチャンスだと思ってください。そのままの勢いで勉強をスタートし、後に考察する「勉強を継続する仕組み」を取り入れて、ぜひ勉強の習慣を身に着けてください。
● 勉強を続けた先に手に入れる”夢”をしっかり持つ
勉強のきっかけを掴み、さて勉強を始める段階まできました。次に必要になってくるのが”勉強を続けた先にある夢”です。この”夢”は、きっかけと大きくリンクしていることがあります。
例えば、友達に成績で負けてしまい、悔しかったという経験が、勉強のきっかけになっている場合。勉強を続けていった先には、その友達に勝つことが夢に当たります。つまり、勉強のきっかけと夢が、同じことであるということです。
友達に勝つことが夢になっているのだとすると、勉強をしていて壁にぶつかったときや、勉強のやる気が出ない時など、
「あいつに成績で勝つためにはもっと頑張らなくちゃ」
と、やる気を持ちなおすための材料になります。夢という目標がなければ、途中で気持ちが揺らいでしまい、
「なんでこんなに勉強しているんだろう?」
ということにもなりかねません。だからこそ、必ず勉強には、目標なり夢なりをきちんと設定して、自分を奮い立たせるための材料としていく必要があるのです。
できれば、毎日一度は見直せる形で手帳やノートに書いておくと良いでしょう。夢や目標というのは、何度も見直して脳に教え込むことで、より行動が伴う様になっていきます。常に夢や目標が頭の中に入っていると、だらだらしたり何もしていなかったりという無駄な時間を使ってしまわぬよう、空いた時間には勉強するスタイルを作り出すことができます。
こうした夢や目標を達成するために努力するスタイルは非常に素晴らしい勉強の形なのですが、いくら夢や目標が明確に定まっていても、途中で揺らいで辞めてしまいたくなるのが人間です。ここで、辞めてしまうか、継続するのかで大きな違いが生まれてしまうのです。そこで、もう一度踏みとどまって継続するためのポイントが3つ目になります。
● 自分に合った簡単な問題から、”小さな成功体験”を積み上げる
夢や目標によって日々の勉強を継続していく中で、もう一歩背中を押してくれるのが”小さな成功体験”を積み上げることです。日常的に、小さな成功体験や達成感があると、その体験が喜びに繋がり、勉強を継続していくことができるのです。
成功体験は、ほんの些細なものでも構いません。
勉強をしていく中で、どの程度知識が身についているのかを確かめる「テストや試験」にチャレンジし、「知識が身についているという成功体験」を味わうのも良いでしょう。
例えば、お金について勉強をしている人がいるとしたら「ファイナンシャルプランニング技能士」の資格試験にチャレンジして、合格するという成功体験でもいいと思います。
もっと簡単に考えるなら、ちょっとレベルが低めの問題集をすらすらと解いていくことも、自分の知識に自信がつくので効果的です。問題を解きながら、「自分でもできるじゃないか」「知識が身についているな」と実感できればOKです。
勉強とは、ただ難しいことを学ぶことだけではありません。学んだ知識を定着させて、それをうまく活用していくことが最終目標です。ですから、学んだつもりになってはならず、簡単でも問題集を解くことは重要になってきます。
夢や目標が大きければ大きい程、小さな成功体験という”飴”がなければ、自分をコントロールし続けることは難しいと思います。適度に息抜きをいれながら、それでいて小さな成功を味わいって成長を実感することを大事にしてください。
■ 終わりに
勉強は、すればするだけ成果がでて、自分自身を向上させてくれる素晴らしい活動です。一人でできるのに、効果も非常に大きい”投資”だと言えます。しかし、誰もが勉強を簡単にできるのにもかかわらず、継続して続けられるのはごくわずかです。
しかし言い換えれば、わずかな人しか勉強を継続できないのだから、自分もそのわずかな内の一人になれれば、大きく成長することができるということです。チャンスは、勉強を継続することにあります。
勉強は、毎日継続していく中で効果を実感することができるもので、数カ月勉強してきてやっと効果が実感できるパターンもあれば、まったく効果が実感できないパターンもあるので厄介です。
日常的に効果が実感できないことも、継続できない理由になるのだと思います。
効果が実感できないからやめてしまおう。では、面白くありません。ぜひ、何らかのきっかけで勉強をスタートし、夢や目標を持って努力しながら、小さな成功体験で自分を奮い立たせつつ、大きなものを掴みとってください。
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