Kindle 自費出版 完全ガイド

 
【 年間120冊読書計画 20冊目】

Kindle 自費出版 完全ガイド」
 
 蓮見 あつき 著 読了。
 
 

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 KDP(Kindle Direct Publishing)のサービスがスタートしてから、個人がKindle電子書籍を出版することが可能になりました。これまでは、専門分野で活躍していたり、ある程度有名な人でなければ、出版社の目に留まらない限り出版のチャンスはなかなか掴めない状態でした。無名の個人が出版できる可能性は、ほとんど無かったといっても過言ではありません。
 
 しかし、こうした個人で出版できるサービスが普及することによって、これから多彩な本が、多種多様な人間の手によって出版されることになります。どんな人がどんなジャンルの本を出版してもいいのですから。
 
 これまで出版されてこなかった本、その他大勢に埋もれてしまった作家の卵が独自に出版できるようになるのです。本という形でパッケージ化されるまでにかかる時間よりも、圧倒的に個人で電子書籍化するほうが早いので、今までよりスピーディに専門的な内容が詰まった電子書籍が出版される可能性もあります。
 電子書籍の個人出版には、大きな可能性があるのです。
 
 KDPサービス開始による、これからの本の選び方、本の変わり方については「KDPで誰でも本が出版できる時代に、どんな本を読むべきか」のエントリに詳しく書いておりますので、ご一読いただけると幸いです。
 

 

tekaten.hatenablog.jp

 

 
 Kindleで自由に電子書籍が出版できることはわかったけれど、
  
 じゃあ何をやれば電子書籍の出版ってできるんだろう?
 印税がアメリカから振り込まれるのだとしたら、源泉徴収はどうなる?
 そもそも価格はどのように設定するのだろう?そのうちの著者がもらえる印税は何%?
 文章ファイルはどんな拡張子にすればいいの?
 
といった具合に、ただ文章でコンテンツを作るだけでなく、色々と調べたり勉強したりする必要に迫られます。AmazonKindle電子書籍を出版した経験がある人に、一から学ぶことができれば理想的ですよね。
 
 
 私もそうしたやり方が知りたかったので、この本と出会うことになりました。
 
 Kindle電子書籍を出版するとなると、Kindleサービスを提供している「Amazon」がアメリカの会社である以上、アメリカとやりとりをしなくてはなりません。KDPは日本語にも対応したユーザーページがありますので、ユーザー登録や出版したい本のデータなどは日本語でも問題ありません。しかし、「印税」という形でAmazonからお金をいただくとき、英語による書類手続きなどが必要になり、独学でやろうとしてもなかなかうまくいきません。
(かなり英語が堪能な方ならば、ハードルは低いかもしれませんが)
 
 この「Kindle 自費出版 完全ガイド」では、スタートのユーザー登録から実際にKindle本を出版して、印税を受け取るようになるまでの流れが詳しく解説してあります。さらに、その途中で必要になる手続きと記入項目について例を挙げて説明しておりますし、大体同じことを記入するであろう項目にはあらかじめ必要内容を記入した「テンプレート」までご用意してくださっています。ここまで手とり足とりしてくれる書籍はめずらしい。これも電子書籍を個人で出版できるからこそなせる業なのかもしれません。
 
 著者も色々と手続きで苦労したことが伺えますので、その分かなり詳細な説明まで加えてくれています。これからAmazonKindle電子書籍の出版を考えている人は、「Kindle 自費出版 完全ガイド」を説明書替わりに使いながら、電子書籍を発売する手続きを進めていくとスムーズに取り組めるのではないでしょうか。
 
 こうしたコンテンツがより充実していくことで、AmazonKindle電子書籍の出版をあきらめることなく、多くの人が電子書籍を出版できるようになるのではないかと思います。手続きの面倒さ、難しさによって電子書籍の個人出版を挫折してしまう人も少なくないと思うからです。
 
 これからのKDPの発展は、とても楽しみなところですね。
 
 
 
それでは20冊目、読了です。
 
 
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Kindle自費出版完全ガイド
蓮見あつき (2014-03-29)
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