人が興味を持つものは、実に様々ですが、だからこそ読書は誰にでも楽しめるものだと考えています。
例えば、料理が好きな人、ワインが好きな人、お金が好きな人、車が好きな人、勉強が好きな人・・・などなど。
例を挙げ始めるときりがありませんが、すべてに共通して言えるのは、「自分が好きなもの・興味があるものに関する本は必ずある」ということです。
あらゆるジャンルの本が出版されていますし、「お金が好きな人」がお金に関する本を読みたいと思えば、書店で数十冊は簡単に見つけ出すことができます。
つまり、書店は「あらゆる情報が詰まっており、自分の興味・関心に合わせて選択することができる」という、生涯かけて利用すべき学びの場であるのです。
こうして書いてみると、「てかてんが読書好きだからそう思うのだ」と思われるかもしれません。
確かに、読書好きにとっては気になること・知りたいこと・学びたいことがあれば書店に訪れて本を購入したり、ネット書店で気になるワードを検索したりします。
私も4年ほど前から読書をはじめたのですが、始めた当初は「難しいから意味がわからない」とか「すぐに飽きてしまう」といったことがよくありました。
それでも読書で新しく学ぶことが多かったので、どうやれば読書を楽しめるか、どうやれば読書を継続できるかといった内容の本を読んでみて、あれこれ実践してきたものです。
継続していくうちに「あれも読みたい、これも読みたい」と読みたい本の数が増え始め、今では読むスピードが購入する量に追いつかなくなってしまっています(笑)
前置きが長くなりましたが、「読書は継続するから面白くなる」とはどういうことなのか?
私の実体験を元に、3つの理由から考察してみました。
まずは箇条書きに。
1. 知識が増え、読書のスピードも速くなる。
2. 新たに「知りたい・学びたい」ことが芋づる式に増えていく。
3. 生活に変化が現れる。
このようなことが実際に私に起こりました。
本の中で、様々な著者も似たようなことを述べていましたので、間違った成果ではないと思います。
それでは、一つずつみていきましょう。
1. 知識が増え、読書のスピードも速くなる。
読書をしていくと、文字を読む・文章から何かを学びだす・学んだことを考える、といった作業が頭の中で行われます。
意味がわからないとおもしろくありませんから、わかりやすく書かれている本だとすらすら読めるけど、難しい本は何度も同じところを読み返してしまい、なかなか進まないものです。
ただ単に文字を読むことから始まり、その意味を理解して学び、そこから日常生活に当てはめたり、過去の経験に当てはめたりしながら考えて読み進めていくものなのですね。
ですから、読書をしていくと、必然的に知識が増えていきます。
本の中で説明されているノウハウを学ぶだけでも知識がつきますが、文章を読むと文章の構成や言い回し、表やグラフの読み取りなど、勉強に必要な他のスキルも身に着けることができます。
「お金の本」を読んだからといって、お金についてのノウハウが手に入っただけではなく、文章から何かを読み取る力も自然とついていくのです。
こうしていくと、知識がどんどん蓄積され、文章から何かを読み取る力も一緒に積み重なっていきますから、「読書そのもののスピード」も速くなっていきます。
同じジャンルの本(お金の本を読んだあと、さらに別のお金の本を読む)を何度か読んでいくと、同じようなノウハウや内容がでてくることも度々あります。
そんなときは、昔得たノウハウや知識の復習になるとともに、「覚えている・理解している」内容はすらすらと読んでいけます。
これも読書のスピードアップにつながるわけです。
この様に、読書を継続していくと「知識が深まり、読書のスピードが速まる」ので、新しいことを学んでみたくなったり、1冊を早く読み終わったから次も読みたくなったりと、読書の楽しさが出てくるようになります。
2. 新たに「知りたい・学びたい」ことが芋づる式に増えていく。
読書を始めた当初は、おそらく「興味のあるジャンルの本」や「今悩んでいることが解決できそうな本」、「タイトルやデザインに惹かれた本」を読むことになると思います。
何かきっかけで、1冊の本を読むところから読書はスタートするからですね。
その時の感情には、「(何かを)知りたい・学びたい」と思っているはずです。
こうして手にとった1冊の本には、1つのジャンルのことだけが書いてあるわけではありません。
「お金に関する本」を読んでいくと、お金とは何かを解説しているだけでなく、経済、経営、マネジメント(自己管理)、投資、といった、お金に関連する別のジャンルのことについても解説していることがあります。
「お金に興味があるからお金を学んでいる」のですが、それに合わせて他のことについても学ぶことができるのです。
なんとなく、お得ですね。
その「お金に関する本」を1冊読み終わった後、さらにお金について学びたいと思うこともあれば、本の中で見つけた「経済」について学びたくなることもあるでしょう。
こうして次々と学びたいジャンルが広がっていったり、1つのジャンルを深く学んだりすることからも、読書が面白くなっていきます。
私は多くの本を読んでいく中で、「お気に入りの出版社」や「お気に入りの作家先生」ができているので、お気に入りの出版社の最新書籍をいくつか購入したり、お気に入りの作家先生の本は内容を問わずすべて読んでいったりしています。
3. 生活に変化が現れる。
続けて「お金に関する本」を例に挙げていきましょう。
「なかなかお金がたまらないから、ちょっとお金について勉強してみよう」と思った人が、「お金の関する本」を購入し、読み終えたとします。
そのお金に関する本では、まず自分の収支を理解し、収入以上の支出を出さないだけでお金はたまると書いていました。
その人は、「家計簿アプリ」を使って、1か月みっちりお金の収支をつけていくと、2万円が赤字でした。
支出の内訳をみていくと、飲み会やコンビニエンスストアでの支出が予想していたよりもはるかに多かったことに驚きました。
そこで、「毎月2回までしか飲み会に行かない」、「コンビニエンスストアでは1回に500円以上使わない」とルールを決めて次の月を過ごすと、
2万円の赤字だったのに対し、2万円貯金できた(収支は前月比+4万円)そうです。
これは友人の話ですが、実際に悩んでいることが「貯金」だったので「お金に関する本」を読み、書いてあったことを実践することで、毎月こつこつ貯金できるようになったのです。
このように、これまで知らなかったことを学び、実際に生活の中で実践していくことで、自分の生活になんらかの変化が訪れます。
そうすると、うれしくなり、「もっと読んでみたい」と思うようにもなるんですね。
読むだけで何もしないままでは生活に変化はでてきませんが、「良いな」と思ったことは積極的に取り入れていってください。
きっと、次の1冊にも生活を変えてくれる何かが書かれているはずです。
読書だけに限らず、どんなものにも当てはまりますが、
「やってみてつまらないことも、やりこんでいけば楽しくなる(楽しい部分が見えてくる)」
というものです。
親に言われたから始めたスポーツであっても、1年、2年と積み重ねていくうちにおもしろくてたまらなくなります。
最初はついていくのに必死でつまらない仕事も、仕事の意味を理解し、腕を上げ、自分で仕事をとってくるようになるとおもしろくなるのです。
「難しいし、眠たくなるから読書はつまらない」
といって敬遠せずに、おもしろくなるまで本を読んでみませんか?
人生を楽しく、より豊かにしてくれる1冊に出会うまで、ぜひ興味があれば読んでみてください。
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