どんなに良い習慣でも、子供に強制してはいけない
前述したように、どんなに優れた良い習慣であっても、子供に強制すると失敗します。
将来に向けて勉強をしていた方がいいことは、大人であれば身にしみて感じたことがあると思います。
でも、それを小さな子供に説明しても、「勉強がどんなに将来を左右するのか」なんて考えることができません。
親にどれだけ説明されても、きっと理解できないでしょう。
なのに勉強しなさい、勉強しなさいと頭ごなしに言われたところで、反発こそすれ習慣になる可能性は低いとみてよいでしょう。
そして、子供が反発すると「親に向かってなんて態度だ・・・」なんて感じで、違ったことがきっかけの喧嘩にもなったりしますから、なるべくヒートアップしないようにしたいところです。
親が楽しんでいることは、子供も自然と興味を持つ
小さな子供が興味を持つことは、実は親の習慣の中にあります。
親が自宅でアニメを楽しむ夫婦だとしたら、その子供は小さな頃からアニメが溢れる環境で育つことになります。
すると、自然とアニメを知るきっかけにもなりますし、親が楽しんでいることだから子供も楽しめるものなのです。
反対に、全くアニメを見ない環境で育っていくとしたら、小学生くらいになってお友達ができ始めた時、そのお友達から紹介されたりしない限り、アニメを好きになるきっかけはありませんよね。
大げさに言えば、ですが(笑)
子供の興味に影響を与えるのは、親の趣味や習慣と、友人からの影響、学校というコミュニティが持つブームがほとんどです。
しかも、0歳から毎日顔を合わせ、毎日何時間も共に過ごす親の習慣は、子供に最も大きな影響を与えるのです。
つまり、子供にこんな習慣を持って欲しい!と思ったら、まずは親がその習慣を持って子供に姿を見せること。
読書であれば、毎日読書を楽しんでいる姿を見せ、家の中には本棚を作り、子供が自然と興味を持つ環境を作ることが大切です。
全く勉強もしていない、頭もそんなに良くない親が、子供に「勉強をしなさい」と言っても、それは子供に響くことはありません。
子供が「やってみたいな」と思える環境作りを!
親が習慣として楽しむことはもちろんですが、「環境」も非常に重要です。
読書の習慣における環境で例えると、本棚にぎっしり本が詰まった「書斎」のような部屋を作るとか、居間・寝室・子供部屋に小さな本棚を作るとか、お買い物のついでに本屋さんにいく回数を増やす、などです。
子供が読書に関する何かに触れる機会を増やし、私生活の中で自然と読書に興味が持てるような環境を作る。
この環境ができていると、どんな形であれ子供には必ずきっかけを与えることができます。
つまりは、親が本を読み、読書を楽しみ、本が人生にとって本当に重要なんだということが子供に伝われば、子供もきっとその習慣を理解して興味を持ってくれると思います。
終わりに
私自身、この記事を書いている現在は子供を授かっていませんが、きっと子供が生まれた時は「子供にも読書を楽しんでもらいたい」と思うでしょう。
私は心から読書を楽しんでいるので、無理やりにでも読書をさせたいとは思いません。
読書を楽しんでくれるなら本当に嬉しいですが、それは子供も「心から読書を楽しめるなら」という条件付きです。
記事の中でも書いたように、読書を楽しむ環境やきっかけは山ほど与えることができますが、それに対して子供が響くのかどうかについては神のみぞ知るといったところです(笑)
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