世の中には数えられない程の本があり、読書が好きであれば好きであるほどたくさんの本が読みたくなるものです。
読みたい本をすべて読もうとすると、読書にすべてを費やしても読み終えることができないほどです。
ジャンルも幅広く、あらゆるジャンルの本が存在しているのではないでしょうか。
自分の知りたいことや学びたいことは、読書ですべてまかなえると言っても過言ではありません。
しかし、どれだけ勉強意欲があっても、人間の約80年程の寿命の中では、そのすべてを学ぶことはできません。
どれだけ頑張っても、学べることには限界があります。
だからこそ、暇を見つけては本を読み、読書を習慣とすることで、たくさんの幅広い知識を習得していく必要があるのです。
また、同じジャンルの本をいくつか読むと、それぞれに書いている内容を比較することができます。
「Aの本に書いてあったことよりも、Bの本に書いてあったことの方が説得力がある」
「これはAの本には無かったノウハウだな」
「これはAの本にもBの本にも書いてあったから、かなり重要だ」
といった具合に、比較して情報の信憑性などを考察することができます。
本の内容には、
「自分がすでに知っている情報」
「自分には合わない情報」
「すでに古くなってしまった情報」
など、必要無いと感じる情報もあります。
必要な情報と必要無いと感じる情報を取捨選択するためにも、多くの本を読んで比較することが大切です。
良い本を繰り返し読むと、深い学びが得られる
前述した様に、たくさんの本を読むと多くの学びが得られる他、本に書いてあった情報を比較することができるとお話ししました。
たくさん本を読んでいくことで、多くの知識が身につき、人生がより豊かになることは間違いありません。
しかし、人間は本当に忘れやすい生き物です。
たくさんの本を読んでも、読んだ本がどんな内容だったか、どんなことが書いてあったか、そもそも読んだかどうかすら忘れてしまうこともしばしばです。
一度読んだだけで覚えていられるほど、人間の脳は優れていないのかもしれません。
そこで私は、「読書ログ」を活用して復習する仕組みを作っていますが、ここでは過去の記事だけご紹介させてください。
つまり、たくさんの本を読んで刺激を受けても、本から学んだ情報を記憶したり習慣に落とし込んだりする過程がなければ、なかなか読書を活かすことができないのです。
良いと思った本は、何度も読み返すことで、その知識を吸収し、活かしていくことができます。
情報は、触れる回数が多ければ多いほど、記憶しやすいからですね。
二回目に読むときは、一回目よりもスムーズに早く読むことができます。
スムーズなのは読む速さだけではなく、情報を理解することもスムーズです。
一度目を通して理解した情報は、回数を重ねる毎に理解が深まり、記憶として定着できるのです。
さらには、一度目には分からなかったことが理解できたり、新しい発見をしたりすることも多々あります。
これが、三度目、四度目となるにつれて加速していくイメージです。
たくさん本を読むことも、同じ本を読み直すことも、どちらも大切なのですが、たくさん本を読む中で見つけた良い本は進んで読み直すようにするとなお効果的です。
一冊のバイブルを探すために、多読と熟読を使い分ける
ここまで話してきて、
「じゃあたくさん本を読むのと、良い本を読み直すのは、どっちがいいの?」
という声が聞こえてきそうなので、私が実践している理想的な読書法をお話ししておきます。
私が実践している読書法は、
・基本的には多読をベースとして、たくさんの本を読む
・その中でバイブルとなる「良い本」を探していく
・良い本は月に一冊程度読み直す
この様に、たくさんの本を読む読書法と、良い本を読み直す読書法を組み合わせています。
基本的にはたくさん本を買い、一冊を三日のペースで読み進めています。
その中で、より素晴らしいと感じた本には「読み直し専用の本棚」に貯めていきます。
たくさん本を読むことは、バイブルとなる素晴らしい本を探すためにたくさん読んでいるようなものでもあります。
読んだ本はすべて前述の「読書ログ」に記入しているため、読み直しをしない本の情報も復習できるようにしています。
読み直しをしないと決めた本の中にも、必ず1つ以上はためになる情報があるからです。
だいたい、月に10冊程度の本を読む中で、1冊か2冊は読み直しの本を読みます。
読み直しの本は、どのタイミングでどれだけ読むのかをルールとして決めておかなければ、新しく購入した未知の本の魅力に押し負けて、読まないパターンが多くあります。
ですから、月に1冊か2冊は読み直しの本、8冊か9冊は新規の本というルールを決めています。
もちろん、ルールと言っても強制力はないので、ルールどおりにならないことがよくありますが、それでも決めておかなければ読み直さないので決めています。
拾い読みと熟読のエントリにも書いたのですが、
たくさんの本を読むときは拾い読み、良い本を読み直すときは熟読で読みます。
拾い読みをすれば、必要な情報や知識をスムーズに手に入れることができ、熟読をすればより深く学ぶことができます。
両者をうまく使い分けることで、たくさんの知識の中から必要な知識を選び出し、それを定着するまで学ぶことができます。
終わりに
読書は孤独の学習手段です。
読書では、著者という先生から自分で物事を学ぶ自学自習なのです。
だから、人によって読み方は様々で、独自のやり方に頼ることになります。
あなたに合う読書法を実践していただくことが一番良いのですが、今の読書法に満足していなければ、このエントリを参考にしていただければ幸いです。
読書を楽しんで継続していけば、あなただけの読書法が手に入るはずです。
私自身、まだまだ読書法については発展途上だと思っていますが、読書を始めた当初に比べるとずいぶん向上してきたと自負しております。
また、あなたが今実践している読書法があればこのブログへのコメントや、Twitter(tekaten)までご一報ください。
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